日記には、人生を大きくプラスの方向に変える力があります。
その日の出来事、成功や失敗、嬉しかったこと、悲しかったこと、後悔したことなど。
一言でも、毎日のように記録して積み重ねる。
それを、時々振り返ってみる。
これだけで、驚くほどの強運が引き寄せられるケースも多々あるものです。
理由は、まず毎日の出来事を書き出す作業が、自律神経の働きのバランスを高いレベルで安定させます。
良かったことも悪かったことも、日記に書き出すと頭の中で整理され、必要以上に悩むことが無くなります。
余計なことで頭がいっぱいになることも無いので、いつも余裕を持って過ごせるため、一瞬のチャンスが掴める可能性も高くなるでしょう。
また、人の記憶とは曖昧なものです。
辛く悲しい出来事を忘れることで、人は前向きに生きられるようになっています。
しかし、あまりにもその能力が高いと、同じ失敗を何度も繰り返すことにもなりかねません。
過去の出来事を日記に付け、それを時々読み返していると、失敗する時には一定のパターンが見えて来ます。
仕事、人間関係、恋愛、スポーツ、勉強など。
何事もこの失敗パターンをたくさん知り、それを避ければ避けるほど、本当の意味での成功に近付けるでしょう。
釣人が釣り糸を垂らしている所に、魚の群れが寄って来ます。
そのうちの一匹がエサに食いつき、釣り上げられてしまったら。
魚の群れは一瞬のうちに遠くへ逃げてしまいます。
ところがしばらくすると、また寄って来ます。
そして、また釣り上げられる。
魚だけでなく、鳥や動物などでも、大昔から同じことが延々と繰り返されています。
古い時代には、人にも同じような話がありました。
中国の殷王朝では数年に一度、他の部族の人を捉え神様に生贄として捧げる習慣があったそうです。
生贄にされる方は、大変な迷惑。
一度でもそんなことで人が捕らえられたなら、対策を立てるか戦えば良さそうなものですが、また同じように誰かが生贄にされてしまう。
長く続いたそんな時代を終わらせたのが、文字の発明だと言われています。
文字によって、人々が過去の出来事を記録し、それがいつしか記憶となり野蛮な風習から自分たちを守るようになった。
それどころか、今まで生贄にされていた側の人達は、いつしか殷王朝を滅ぼし新しく周という王朝を打ち立てた。
そのような話があるほど、文字を書くことには、人の未来を変える大きな力があるのです。
出来るだけ毎日、短くても良いので日記を付けると、心身のバランスがしっかり安定して来ます。
その上、失敗や悲しい目に遭う確率も減り、同じ失敗も繰り返さなくなるので、いつしか明るい運命を切り開くことが出来るのです。
日記帳でも雑記帳でも、何でもかまいません。
文字を書き、それを時々見直すという習慣を、あらためて見つめ直してみてはいかがでしょう。
きっと、将来大きな幸運が引き寄せられて来ると思います。