動物には尻尾があります。
尻尾を振ることで、動き始めに必要な大きなエネルギーを生み出します。
また、バランスの維持や感情表現にも、尻尾は大きな役割を果たしています。
人間の尾骨は、動物にとって欠かせない尻尾の名残。
その尾骨の動きに関わっているのが、骨盤の底にある筋肉群です。
骨盤の筋肉が柔軟性を失い、尾骨を上手く動かせなくなると、人はどうなるでしょう。
尻尾を動かせなくなった動物と同じで、動きが重くなり、バランスが崩れ、感情表現が乏しくなってしまいます。
何をするにしても行動力が低下する。
体のバランスが保てないので、心も不安定になる。
感情も鈍くになり、細かいことに気が付かなくなる。
など、人が豊かさを手に入れるために必要な要素が遠のいてしまうでしょう。
そんなことにならないために、骨盤底筋群の柔軟性を保つために役立つのが、
“貧乏ゆすり”
座ったままで、股関節を揺らす。
骨盤を前後左右に揺らす。
両足をパタパタと開いたり閉じたりする。
など、これらの動きは全て、骨盤底筋群の緊張をやわらげるのに役立っています。
貧乏ゆすりは、行儀が悪いと敬遠されがちです。
体を揺らしたくなっても、周囲の人の目を気にして、我慢している人も少なくないでしょう。
しかし、柔軟な心と体を保ち、質の高い日々を送るためには、貧乏ゆすりはどんどんやるのがおすすめ。
人目が気になるなら、誰も見ていない所で。
もしくは、その場に居る人達も巻き込んで、みんなで一斉にするなど。
周囲の人に不快感を与えないのであれば、行儀など全く気にする必要は無いでしょう。
高度情報化社会の中で暮らす現代人は、誰もが膨大なストレスに曝されながら生きています。
多くの人はその影響で骨盤底筋群が固くなり、生きる力そのものが低下してしまっています。
貧乏ゆすりは、その問題を解消してくれる大切な習慣。
脚や骨盤を揺らすと、落ち着きが無く、貧乏でゆとりが無いように見えることから「貧乏ゆすり」と言われるようになったそうです。
その言葉から忌み嫌われるようになり、現在に至っているようです。
ですが、この体を揺らす行為はそもそも、失った余裕や落ち着きを取り戻すために、自然に起こる反応。
貧乏になるのを防ぐため、もしくは貧乏から脱出するための大切な行動です。
何をやるのもおっくうで、やる気も湧いて来ない時など、貧乏ゆすりをしてみて下さい。
自然とエネルギーが湧いてくるのが、感じられると思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。