気持ち良さや楽しさを感じるのは、どんな時でしょうか?
イベントなどに参加して興奮して盛り上がっている時。
親しい人と話が弾んでいる時。
趣味などに夢中になっている時。
他にも色々な場面がイメージできると思います。
確かに、こんな時は楽しく、気持ち良さを感じるものです。
一方、しばらくすると何とも言えない虚脱感に襲われる、急に淋しさが増して来る、などの状態に陥ることも多いはず。
そのような反動が来るのは、実は、人が興奮している時と何かを抑制している時とでは、身体に同じ反応が起きているからです。
興奮と抑制は表裏一体。
思いっきり解放されて弾けている時と、何かをグッと我慢している時。
こんな時の人は、骨盤の底にある筋肉がとても強く緊張しています。
この筋肉が硬くなっていると、興奮のピークが過ぎた時に、骨盤の上の筋肉だけが脱力し、底部の緊張だけが残されます。
これは、人が何かを我慢しているの身体と同じ状態。
なので、一気に気分が落ち込んで、虚しくなってしまうのですね。
楽しさを求めるあまり一気に興奮し過ぎると、後からつらい思いをすることになりかねません。
誰にでも、そのような経験はあるでしょう。
では、この気分の落ち込みや虚しさを防ぐには、どうすれば良いのでしょう?
それには、何事にもタイミングを遅らせることが大切。
話が盛り上がっている時には、早口にならないよう話すスピードを下げる。
イベントなどでも、我先にと行動しない。
興奮が高まっている時ほど、何事にも一呼吸置くようにしてみましょう。
慌てずに、ゆっくりと盛り上がった状態に自分を持って行く。
そうすると、興奮のピークが過ぎた頃から、なめらかに骨盤の筋肉の緊張がゆるみ始めます。
人にとって本当の心地良さを感じさせてくれるのが、この自然でなめらかな緊張のゆるみとゆっくりとした脱力感。
それは、あまりにも自然過ぎるので、意識しなければなかなか気が付きにくいものです。
楽しさや気持ち良さは、どうしてもテンションを上げる方にばかり気が向きがち。
しかし、本当の心地良さとは、ゆっくりと興奮が高まった後に得られるものです。
楽し過ぎる、気持ち良過ぎる、と感じる時は少々興奮し過ぎていると思った方が良いでしょう。
思いっ切り興奮した後の燃え尽きてしまったような状態にならないために。
ぜひ、参考にしてみて下さい。