人は自分と外部との距離感を失うと、有害なストレスの影響を受けやすくなり、自分を見失ってしまいます。
どんな時でもブレないためには、自分をはっきりさせるための距離感はとても大切。
そんな距離感を失わせる大きな原因となるものは2つ。
“好きなものや人”と“苦手なものや人”
このうち、好きなものや人に対する距離感を失うのは、気にしなくて良いでしょう。
好きなものや人と自分が一体化するのを感じるのは、とても心地良くて害はありませんから。
気を付けなければならないのは苦手なものや人。
例えば、苦手な人が周りに居る時。
ついやってしまいがちな間違いが、
“存在を意識しないようにすること”
これをやってしまうと、苦手な人の影響は、ますます自分の中に入り込んで来てしまいます。
「あの人は苦手だから関わりたくない」
↓
「関わりたくないから、存在を意識から消そうとする」
↓
「存在を無視するから、距離感が無くなる」
↓
「距離感が無くなると、相手に対する苦手な感覚が自分の中に入り込んで来る」
↓
「目の前からその人が消えても、苦手な感覚だけは残り続ける」
↓
「苦手だと思う気持ちがますます増し、さらに存在を意識しないようにエネルギーを使うことになる」
このような悪循環に嵌ってしまいます。
こんな負の連鎖を断ち切るためには。
苦手な人の存在をしっかりと意識し、明確な距離感をイメージすることが大切。
相手と自分との間には、物理的に確かな距離がある。
このイメージをはっきり身体に植え付けるには、やはり“腕”を使います。
・壁に手を置き、自分の胸の中心と壁との距離感をつかむ。
・次に手を置いているところに、苦手な人の顔を思い浮かべる。
・そのまま、その人との距離感を身体に覚え込ませる。
この方法を使うと、相手の存在ははっきりしているままで、苦手な感覚だけは防御できるようになります。
すると、苦手な人のことも冷静に見ることが出来るようになります。
冷静によく見てみると、その人は決して、普段は自分と相性が悪い訳では無いかも知れません。
存在を無視することなく、きちんとした距離感をイメージすることで、苦手意識が消えるケースも少なくないでしょう。
苦手な人が、周りから少なくなると、それだけで居心地が良くなるでしょう。
人が最も大きなストレスを感じるのは、人間関係からだと言われています。
苦手な人から大きなストレスを受けていると感じてしまった時に。
ぜひ参考にしてみて下さい。