「目線を合わせるのが苦手」
人と会う時に居心地が悪くなる原因として、これと同じくらい挙げられるのが、
「話を聞いていると疲れる」
聞き上手になることで得られるのは、コミュニケーション能力や人間力の向上だけではありません。
疲れにくい身体を手に入れ、日々を充実したものにするためにも大切な要素の一つ。
今回は、聞き上手になる方法についてお伝えさせていただきます。
人の話を上手に聞くということに関して大切なのは、精神論や心掛けだけではありません。
それ以前に、もっと重要になるのは「耳の使い方」という身体スキルの問題。
これが出来ずして、心掛けだけで人の話を聞く技術を身に付けようと思っても、それは地盤がしっかりしていない土地に家を建てようとするのと同じこと。
一時的に上手く行っても、すぐに崩れてしまいます。
では、具体的にどうすれば良いのでしょう。
耳の上手な使い方もやはり、疲れない目の使い方と同じです。
“音を捉えに行くのではなく、自然と入って来るよう意識する”
耳は、音をつかまえに行こうとすると緊張します。
入ってくる音を受け取るようにすると、緊張がゆるみます。
音が自然と自分の耳に入って来るようイメージしてみましょう。
ここでも繰り返しますが、大切なのはあくまでイメージを浮かべることです。
難しく考える必要はありません。
しばらくすると、自然に首や肩の力が抜けて、耳の穴の通りが良くなったように感じられると思います。
この感覚を日頃からつかみ覚えておき、人と会う時に応用してみましょう。
聞き上手になろうと思い、やってしまいがちな間違いが“人の話を聞こうと努力すること”
こうすると、一生懸命話を聞こうとする方向に意識が向いてしまい、肝心の話の内容が深く理解できません。
相手が本当に伝えたいことや、言葉に込められた本心を受け取ることが出来なくなります。
すると、相手は話が伝わらないので満足感が得られず、ますます話が長く難しくなり、お互いに疲れる会話になってしまうでしょう。
聞き上手になるためのポイントは“声を受け取ろうとすること”
ただ、声を受け取るようにしていると、情報がすんなり入って来るので、内容が理解しやすくなります。
例え、相手の話が支離滅裂で何を言っているのかさっぱり理解出来なかったとしても。
“何が言いたいのかは理解できる”
この感覚をつかむことが、聞き上手になるためにはとても重要。
理解したつもりになり「わかるわかる」と言ってみたところで、何もわかっていないことは相手に伝わります。
逆に、全く話が理解出来なかったとしても、何が言いたいのかが伝われば、それも相手は感じるもの。
耳の緊張がゆるみ、入ってくる声をそのまま受け取ることで、相手の言葉に隠された本質が理解できるようになるのです。
聞き上手になるためには、まず“声を受け取るように耳を使う”という身体スキルを身に付けることが大切なポイント。
都会の喧騒の中では、不快な音を無意識のうちにブロックしてしまうため、なかなか感覚をつかむのは難しいかも知れません。
最初は、自然の中で小鳥の声や川のせせらぎの音が聞こえる中で、耳がゆるみ身体がリラックスさせる。
その感覚を、人との会話の中でも応用する。
コミュニケーションのスキルが役に立ち始めるのは、この身体スキルが身に付いてから。
慣れてくれば誰にでも出来る方法です。
ぜひ、参考にしてみて下さい。