多くの現代人にとって、ひどい疲れを生じさせる原因は、大きく分けて二つ。
・目の酷使により起こる緊張。
・人と対面することで生じる緊張。
マッサージで体をほぐしたり温泉で温まると、全身が楽になって気持ちが良いですね。
大自然の中でしばらく過ごした後も、身も心も軽くなりエネルギーが湧き出て来ます。
美しい自然の中でのんびり過ごすことが出来れば、この心地良さも持続するのでしょが、現実にはそうはいきません。
日常生活の中で、上に挙げた二つの原因による緊張を避けることは、ほぼ不可能でしょう。
ならば、対処法をいくつか知っておいて、その時々の状況に応じて緊張をゆるめるために使い分けることが大切。
仕事や人間関係が楽になるための緊張をやわらげる方法を、いくつか紹介させていただきます。
まずは、目の緊張を少しでも減らす方法。
パソコンやスマホを使っている時の視野を意識してみて下さい。
かなり狭くなっているのではないでしょうか?
視野が狭くなると、それだけで目の緊張はかなり強くなってしまいます。
その緊張は首の後ろに伝わり、首、肩、背中、腰と全身の疲労の原因になります。
ならば、やるべきことは視野を広げようとすること。
目のストレッチや眼球を動かす運動も効果的ですが、その前に“視野を広げようと意識する”ことが重要。
この意識がとても大切です。
もし、パソコンのモニターの前に座っているのなら、画面を見たままで周りの空間も見るように意識してみて下さい。
視野が広がっても、肝心のモニターが見られなくなってしまっては意味がありません。
モニターに視線を向けたままで、周りの空間にあるものが自然と目に入って来るように視野を広げてみましょう。
すると、どうなりますか?
自然と背筋が伸びて、姿勢が真っ直ぐにるのでは?
前かがみの姿勢のままでは、視野を広げたくても広げようがないのでは。
姿勢が伸びて視野が広がると、それだけで疲れ具合も減り、精神的な落ち着きも感じられるようになるはずです。
人は画面に集中している時、「視野が狭い」という言葉通り、思考能力も低下してしまいます。
こうなると、メールやLINEでのメッセージのやり取りで、ちょっとしたことが気になり過ぎてしまうもの。
それが原因で、人間関係に強いストレスを感じてしまうことも多々あります。
視野を広げる意識を持つと、それらのストレスも解消されるかも知れません。
画面に視線をむけたまま周りの空間を同時に見るのが難しい場合は、音に注意を向けるのもコツの一つ。
冷蔵庫や空調の音など、何でも良いので自然に聞こえてくる音に耳を傾けてみましょう。
音に意識を向けると、画面しか目に入らなかった視野が自然と広がっていくのが感じられるでしょう。
“視野を広げる”という意識は、日常のあらゆる場面で応用出来るものです。
混雑した駅構内や、街中を歩いている時。
自転車で走っている時。
などで視野を広げる意識を持つと、スムーズに人波や障害をかわしながら進むことが出来ます。
誰でもすぐに出来る方法なので、ぜひ試してみて下さい。