リラックスした状態で、自分の身体に意識を向けて観察してみて下さい。
どんなことに気が付きますか。
頭が緊張している。
肩にコリ感がある。
背中が張ってる。
喉に違和感がある。
腰が重くて痛い。
脚が冷えてだるい。
など、様々な感覚に気付くでしょう。
よく見るとこの感覚、身体にとってネガィブなものばかり。
胸のあたりが心地良くて気持ち良い、などと感じる人は少ないと思います。
良い状態はそのまま放っておいても問題が無いので、あまり気が付きません。
一方、痛みや違和感は放っておくと、身体にとって様々な良くないことが起こる可能性があります。
なので、ある程度は敏感になっておく必要があるのです。
自分を守るための防衛機能の一つと言えるでしょう。
とはいえ、あまりにも痛みや違和感が気になるようだと問題が生じるもの。
そこにばかり意識が向かい、他のことが何も出来なくなってしまいます。
例えば、頭痛。
痛いのは頭だけで、他の部位には何の問題がない場合。
日々の活動には支障がないはずですが、そうはいかないもの。
頭痛が気になって、精神的にも身体的にも動けなくなってしまうでしょう。
誰にでも、そのような経験はありますよね。
身体に痛みや違和感が生じて、それが気になり動けなくなってしまった時にやってしまいがちな間違いがあります。
それは“痛みや違和感を忘れようとすること”
痛いだの辛いだの言ってられない場面は多々あるでしょう。
そんな時に、無理に痛みや違和感を取り払おうとすると、逆にそれらは強くなるものです。
身体にとっての危険信号を知らせてくれているのですから、無視されては困るわけですよね。
では、痛みや違和感に負けないで、日々の活動を続けるにはどうすれば良いのでしょうか。
その方法はシンプルです。
“痛みや違和感があるところ以外の意識を高めること”
例えば、頭痛がひどくても、太ももは健康そのものだとしたら。
太ももに手を置いて、伝わってくる温もりや心地良さを感じてみて下さい。
頭痛を忘れようとする必要はありません。
太ももに心地良さを感じれば良いだけです。
心地良さを感じれば、身体は頭以外の場所があることを思い出します。
頭は痛いが、身体の他の部位には問題がない。
それを思い出すことで、精神的にも身体的にも再び動くエネルギーが蘇ってきます。
脚が重だるくてたまらない時には、手を優しく撫でてみる。
歯が痛くて何もする気が起きない時は、頭を心地良くマッサージしてみる。
など、何でも応用が利きます。
痛みや違和感があるところ以外に心地良さを感じてみる。
この方法が、痛みや違和感から解放され自由になるためには最適。
触れるのは、自分の手でも良いのですが、他の人にやってもらうとさらに効果的です。
他人に触れてもらった方が意識が向きやすいので、身近で安心感のある人に触れてもらうと、より良いでしょう。
また、身近な人が痛みや違和感に苦しんでいる時にもこの方法は使えます。
「お腹が痛い」と言われたら。
お腹に触れるよりも、優しく手を触ってあげる。
これは治療ではないので、痛みを取り除くことは出来ません。
ですが、痛みによって固まってしまった心と体を開放してあげることは出来るのです。
つらい痛みや、強い違和感が気になり、何も出来なくなってしまった時などに。
ぜひ活用してみることをおすすめします。