長い時間立ちっ放しでいると、歩くよりも疲れますよね。
30分歩くのは平気でも、ずっと同じ所に立ちっ放しはつらいものです。
なるべく立ちっ放しになるのは避けたいところですが、仕事の内容や、電車での移動などで、そうならざるを得ないケースも多々あるもの。
そんな場面で、少しでも疲れを減らす方法があります。
それは“片脚立ち”
少し疲れたな、と思ったら片脚立ちをしてみて下さい。
この時のコツは、頭は上に伸びていくように、地に着いている方の脚は下に伸びていくようにイメージすること。
上下に自分の身体が広がっていくようにイメージしてみましょう。
時間は20~30秒程度でかまいません。
左右ともに片脚立ちをしたあと、両脚で立って、立ち方を比べてみましょう。
最初より、とても少ないエネルギーで立つことが出来て、楽になったのがわかると思います。
人の身体は、一本の背骨を二本の脚で支えています。
二本脚で立つことには、バランスが良くなり簡単には転倒しなくなるというメリットがあります。。
ただし、そのメリットの反対には、やはりデメリットもあります。
安定性がしっかりして転倒するリスクが低いため、バランスの悪い立ち方をしていてもなかなか気が付かなくなるのです。
人間本来の正しい姿勢から崩れた状態で長時間いると、それだけでバランスを取るために無駄なエネルギーを消費してしまうもの。
だから、時々本来のバランスのとれた姿勢を身体で思い出す必要があるのです。
二本脚で立っている時と違い、片脚立ちではバランスを崩した瞬間に転倒してしまいます。
そのため、転ばないように身体が自然と上半身と下半身のつながりを思い出します。
本来の身体のバランスが蘇ることで無駄な力が抜け、楽に立てるようになるというわけです。
立ちっ放しよりも歩いている方が楽なのは、歩行は片脚立ちの繰り返しだから。
つまり、歩いている時の方が、全身のバランスが保たれ無駄な力が入っていないため、疲れにくいということ。
立ちっ放しでも、正しい姿勢でバランスよく立っていれば、無駄なエネルギーを使わないため、あまり疲れることはなくなります。
しかし、それは至難の業。
片脚立ちを試してもらえばわかりますが、必ず左右どちらか一方の方が立ちやすいはずです。
ほとんどの人は左脚の方が立ちやすいのではないでしょうか?
なぜ、そうなるのかについては複雑な話になるので別の機会に譲りますが、人の体は普通に生活していると、必ずバランスの乱れが生じるようになっています。
なので、バランスの乱れは仕方が無いとあきらめ、時々本来の全身のつながりを思い出すため、片脚立ちをしてみる。
これが、立ち続けても疲れないコツ。
知っておくと、様々な場面で応用できる方法です。
疲れにくくなる方法を知っておくと、無駄なエネルギーを使わなくなり、何事にも意欲的に取り組めるようになるでしょう。
ぜひ、参考にしてみて下さい。