最近なぜか、いつも疲れている。
いくら寝ても疲れが抜けない。
デスクワークなど、長時間同じ姿勢を続けていられない。
このような声がよく聞こえてきます。
その理由はなんでしょう?
運動不足?、気合が足りないから?、年齢と共に体が弱くなったから?
もちろん、それらもあるでしょう。
しかし、現代人の疲れが取れなくなる原因には、もっと大きな問題が潜んでいます。
それは“身体センサーの使い方の問題”
目、口、鼻、耳、皮膚といった感覚器官の使い方に、慢性的な疲労を感じる原因が隠されています。
センサーが上手く働かなくなると、体はいつも緊張したままになります。
肉体の緊張は精神状態も緊張させ、心も体もリラックスすることが出来なくなります。
こんな状態では、マッサージやストレッチなどの施術を受け一時的に楽になっても、すぐに元に戻ってしまうだけ。
では、なぜセンサーの使い方に問題があると、疲れが抜けなくなるのでしょう。
一つ、ご自身の体で感じてみてください。
まず、どちらでもいいので片脚立ちをして下さい。
その状態で、近くにある一点に目の焦点を合わせてみましょう。
この時の体の安定感や緊張感を観察します。
次に、片脚立ちのまま周囲をキョロキョロと見渡してみましょう。
すると、どうなりますか?
グラグラ揺れて不安定になるのでは?
視線を安定させていた時と比べて、身体的にも精神的にも緊張が高まるはずです。
グラグラと揺れるから、体を安定させるために踏ん張って、無駄なエネルギーを使うことになる。
この実験のように、身体のセンサーの使い方に問題があると、心身ともに“ブレ”が生じ、安定を保つため常に無駄な緊張を強いられるようになります。
その結果、何もしなくても疲れてしまう。
いくら休んでも疲労が抜けない、といった状態に陥ってしまうのです。
では、身体のセンサーを上手く働かせるにはどうしたら良いのでしょうか?
次回から様々なケースごとに、少しずつお話させていただきます。