「夢や目標を達成するためには、とにかくあきらめないことが大切」
もっともな言葉のようですが、この思考にこだわるのは、かなり危険。
現実をよく見てみると、忍耐強い人よりも、我慢が苦手な人の方が豊かで楽しそうに生きているケースが多々あります。
我慢強い人は、いつも我慢ばかりしていて、少しも楽しそうではないし、報われているようにも見えない
さらに、自分の本当の気持ちを人に話すことすら我慢しているので、近くによると気を遣うだけ。
周りにそんな人いませんか?
もしくは、あなた自身がそんな生き方をしていませんか?
もし、そうなら。
残念ながら、これから先、あなたの人生が報われる可能性はほとんど無いと言えるでしょう。
理由は、忍耐にも“必要な忍耐”と“不必要な忍耐”があるからです。
必要な忍耐とは、自分が好きなことや好きな人の為に、自ら進んで我慢したり努力すること。
不必要な忍耐とは、好きでも何でも無いことや、自分の夢や目標とは何の関係も無いことをイヤイヤ我慢したり、努力を続けること。
一度始めたことは、何があっても続けなければならないという姿勢は、一見すると立派なように感じられます。
しかし、そこが問題。
立派に見えるので、あまり人から注意されたり文句を言われることもありません。
なので、その行動が間違っていることに自分で気が付かないのです。
好きでも何でも無いことなので、自分自身は少しも楽しくない。
楽しくないから雰囲気は澱み、さらにその空気は周囲の人にまで影響します。
そうしているうちに、自分の魅力も無くなり人が離れ、ますます夢や目標が遠のいてしまいます。
一方、好きでも無いこと、自分の夢や目標に関係ないことを我慢できない人は、一見すると自分勝手でわがままに生きているように見えます。
周りの人から、あれこれと注意されることもあれば、面と向かって文句を言われたり陰で誹謗中傷されることも少なくありません。
しかし、自分の夢や好きな人の為に行動しているので、本人はいつも楽しい気持ちで居られます。
だから、少々の困難や嫌なことなら難なく乗り越えられる。
普通の人がとてもできないような我慢も、軽く耐えることが出来るようになります。
いつも楽しそうなので、周囲の人にも良い影響を与え、良い人が集まって来ます。
そうして、夢や目標に近付くことが出来るのです。
大きな夢や目標を成し遂げるためには、甘くはない現実が立ちはだかるもの。
だからこそ、不必要な忍耐など、しているヒマはないはずです。
「何をやっても、どんなに努力しても報われない」
そう感じることが多ければ、必要なのは忍耐力では無く“あきらめる力”と“逃げる力”
「これは自分の力ではどうしようもない」
と思ったことは、さっさと降参して全力で逃げ出しましょう。
不必要な忍耐を続けている人は、自律神経のバランスがいつも大きく崩れています。
その乱れは、そのうち大きな病となって現れ、人生全体をあきらめならなければならない、といったことになりかねません。
好きでも無いことや嫌なことから逃げるのは、人生全体から逃げることではないのです。
不必要な忍耐をやめる事こそが、人生全体から逃げないことにつながります。
今、我慢していることや粘り強く続けていることが、一体何に向かっているのか?
心身ともに健康で、夢や目標に向かって進んでいくために。
時々振り返ってみることをおすすめします。