恋愛中の人は、自律神経の働きのバランスが一気に高くなるもの。
自律神経とは、人を活動的にさせるための交感神経と、リラックスさせるための副交感神経の2種類。
この2つが、どちらもかなり高いレベルで働くために、活動時にはもの凄いエネルギーが出せるようになります。
一方で休む時には、とても心地良くて深いリラックス状態が得られます。
少々の困難にはめげることなく、何をやっても上手く行きそうな気がして、実際にその通りになる。
この調子が続けば良いことだらですね。
ところが……
自律神経が高いレベルで保たれている時こそ、そのバランスが崩れた時には、悲惨な目に遭う危険性が一気に高まるもの。
あまりにも一人の人にのめり込み過ぎてしまって、ストーカーのようになってしまう。
上手く行かないことがあった時に、自暴自棄になってしまい生活が大きく乱れてしまう。
正常な判断力が無くなり、相手の都合も考えずに、夜中に何度もメールしたり電話をかけたり……
こんな事が続くうちに、自分で自分をコントロール出来なくなり、その恋愛は自分にとっても相手にとっても悲惨なものとなってしまうでしょう。
経験がある人も多いのでは?
若いうちは、そんな刺激でいっぱいの恋愛も楽しいかも知れません。
ただ、人は年を重ねるごとに体力も低下して来るもの。
いつまでも同じパターンを繰り返してしまうと、いつしか大きな病気や事故につながってしまいます。
絶対にそれだけは避けたいところですね。
では、恋愛によって得られる自律神経の高いレベルでのバランスを保ちながら、暴走しないためにはどうしたら良いのでしょうか。
それは、“広い範囲での人付き合いを大切にすること”
片思いでも両思いでも、恋愛によって大きく人生を狂わせてしまう人には、一人の人だけにしか目が行かなくなる特徴があります。
その人との関係が良い状態に保たれているうちは良いのですが、人の気持ちや置かれている状況などは、いつどのように変化するかわかりません。
誰にでも大きな変化は常に起こり続けているものです。
一人の人にだけ目が行かなくなるということは、いつの間にか、その人に依存してしまうということ。
もし、その相手の身や心に大きな変化が起きてしまえば、一緒に巻き込まれてしまい、自律神経のバランスを大きく崩してしまいます。
しかし、広い範囲での人付き合いを大切にしていれば、その中にも自律神経の働きのバランスを高いレベルで保っている人は居るはず。
自律神経の働きは、人から人へと伝染します。
バランスを崩し、自分のコントロールが効かなくなりそうになった時。
身近な誰かの影響によって、そのバランスを保つことが出来るでしょう。
人は人の輪の中でしか生きられない生物です。
だからと言って、無理に付き合いを広げる必要はありません。
今ある、広い人付き合いを、今まで通りに大切にし続ける。
それを心掛けるだけで、恋愛がもたらす素晴らしいエネルギーが暴走して悲惨な結果を招くことを防げるでしょう。
誰かに気持ちを強く惹かれている時にこそ、広い範囲での人間関係にも目を向けてみることをおすすめします。