健晃堂

疲れやすい、冷えやすい、よく体調が狂う、精神的に不安定になる、無気力になりがち。

このような心と体の悩みを解決するために、欠かせない要素の一つが“血液”です。

血液は全身にエネルギーを運び、様々活動や新陳代謝に関わっています。

また、ホルモンを運ぶ役割もあり、脳内では精神的な活動にも大きく影響します。

そんな大切な血液について、サラサラにすれば良い、という話をよく耳にします。

血液サラサラとは、赤血球がくっついて塊になることなく、一つ一つがばバラけている状態。

バラけている赤血球は、体の中で最も細い毛細血管も通ることが出来るため、全身にエネルギーを運ぶことが出来ます。

しかし、いくら血液をサラサラに保ったところで、根本的な問題を見落としていては、心と体の悩みはいつまで経っても良い状態へ向かいません。

見落としがちな重要ポイントとは、

“血液をたくさん作る”

ということ。

サラサラ血液を意識することは、もちろん大切です。

しかし、それ以前に、そもそも体中を流れる血液の量が足りなければ、全身にエネルギーが行き渡りません。

単純な話、血液不足では、いくら他のポイントに気を付けたところで、エネルギー不足は解消されないのです。

そのため、

様々な健康法を試してみたが効果が無かった。

心理学や自己啓発のテクニックで自分を鼓舞させようとしてみたが、一時の高揚感が得られただけで、逆に精神状態が下がってしまった。

などのようなことになってしまうのです。

血液とは、人の心と体を支える土台のような存在。

その土台がしっかりしていなければ、どんな素晴らしい健康法も、どれほど優れた精神論なども、あまり役に立たないのは当然のことなのです。

大雑把に計算して、正常な人の細胞の3分の1は赤血球だといわれています。

人体は約60兆個の細胞で構成されています。

つまり、人が身体的にも精神的にもエネルギー不足に陥らないためには、約20兆個の赤血球が必要ということ。

血液が人の心身のコンディションに、どれほど影響を与えているのか。

この数字をイメージするだけでも、血液の重要さが想像できるでしょう。

血液に気を配ることなく、心と体の健康を求めるような行為は、例えるなら、ガス欠の車にガソリンを入れずに、エンジンを改造してみたり、テクニックだけで車を動かそうとしているようなもの。

そんなことをする前に、まずはガソリンを入れることが第一でしょう。

人の心身の不調を解決する時も同じです。

もし、血液が不足しているようなら、血液を増やすことが最も大切。

では、どうやって血液を増やしていけば良いのでしょうか。

次回から、少しずつお話しさせていただきます。

16.07.11

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