梅雨時から夏にかけて、気になるのが下半身の冷え性。
暑い夏の方が、寒い冬よりも冷え性がきつくなるのはなぜなのでしょう?
これは気圧の変化が引き起こしている症状。
日本の気候は、冬になると高気圧になり、夏は低気圧に覆われます。
夏になり気圧が低くなると、大気中の酸素の濃度が少なくなります。
低酸素の環境に対応するため人の体には、
自然と呼吸数が少なくなる。
心拍数も低下し、血管が拡張する。
などの、様々な変化が起こります。
すると、心臓より遠い位置にあるふくらはぎから足にかけて血液の循環が悪くなります。
そのため、下半身がエネルギー不足に陥ってしまうのですね。
夏になると、こむら返りがよく起きる。
ふくらはぎが冷えて、いつも重だるくて疲れる、といった症状は、そのような季節に対する体の変化から来ています。
この不快な冷え性を和らげるツボとして、最も有名なのが“三陰交”(さんいんこう)というツボ。
内くるぶしより指4本分上の位置にあります。
⇒ http://shira0707.com/tubo/saninkou.pdf
三つの陰が交わると書くように、三本の経絡と呼ばれる気の通り道が交わる位置にあるツボ。
ここをしっかりと刺激することで、効果的に下半身のエネルギー不足を解消することが出来ます。
また、家庭用のお灸などを三陰交のツボに据えることも、冷え性の予防改善に高い効果が期待できます。
下半身の冷え性は、単なる身体の不快な症状だけでは終わりません。
人から行動力を奪い、物事を進める気力の低下にもつながってしまいます。
また、下半身にエネルギーが回り難くなる分、不要なエネルギーが上半身に溜まりやすくなります。
いわゆる、頭に血が上りやすくなる、という状態。
日頃は元気が無いのに、その割にすぐにカッとなってしまうことが多くなる。
そんな状態になってしまっていると感じたら、しっかり三陰交のツボを刺激してみましょう。
ふくらはぎの冷えも楽になり、気持ちも落ち着いて来ると思われます。
とても効果が高く、誰にでも簡単に使えるツボの一つです。
ぜひ、活用してみて下さい。