健晃堂

興奮を鎮め、動悸を解消させる方法

イライラする場面に続けて遭遇した。

興奮して気分が落ち着かない。

動悸が起こるほど、胸が苦しくなる。

そんな時には、

“手のひらを胸の前で合わせてみましょう”

両手を胸の前で合わせ、手のひらで呼吸をするようにイメージします。

呼吸に合わせ、両手のひらの間が、広がったり縮んだりするのを感じ取りましょう。

手のひらが膨らんだり縮んだりするとイメージした方が、わかりやすいかも知れません。

そして、少しずつその感覚を全身に広げていきます。

体が一つの袋のようになり、膨らんだり縮んだりするのが感じられると思います。

あまり細かく考えず、適当に自然な感じでイメージして下さい。

いつの間にか動悸も鎮まり、精神状態も落ち着いて来ます。

手のひらとは、脳からの指令を元に動く精巧な端末のようなもの。

全身に占める大きさの割合では、手のひらは決して大きな部位ではありません。

ところが脳内では、手のひらを支配する領域は、とても大きな割合を占めているのです。

人の脳と体との信号のやり取りは、脳からの一方通行ではなく、体も脳に信号を伝えているのです。

イライラしたり気持ちが興奮しているときは、脳や自律神経の働きが乱れた状態。

激しい動悸に襲われるのは、自律神経の働きのバランスが乱れるため。

手のひらを合わせることで脳に膨大な情報が伝わり、脳内での信号が安定します。

二つの手が響き合い、イライラや興奮が溶けていく、といったイメージでしょうか。

動悸が鎮まると、全身の力も抜け、大きな流れに身を任せるような脱力状態になります。

すると、周囲の環境と自分の体が響き合い、何かが通じ始め、安心感が得られるでしょう。

両手のひらを合わせ、呼吸に意識を向ける。

これだけで、心と深いつながりを感じることが出来ます。

激しい動悸、興奮状態や不安が治まらない時。

静かに胸の前で、両手のひらを合わせてみることをおすすめします。

16.06.17

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