日頃から、しっかり勉強して知識を身に付け、思考力を養い、様々な活動に取り組んでいる。
休みの日も、セミナーや学会などに通い、遊んでいる日など無い。
なのに……
長年、そんな生活を続けているのに、なかなか将来が開けてこない。
むしろ、だんだんと生き方の幅が狭くなっているような気がする。
もし、今のあなたが、そんな状態になっていたとしたら。
頭の中から、理論的思考を追い出すことが大切。
物事を、あれこれと理屈で考える。
何でも科学的に捉えようとする。
行動計画を立てる時、必ずロジックを組み立てようとする。
人が成長するために、これらは全て必要な要素ではありますが、何事も薬にもなれば毒にもなるもの。
理論的思考も度が過ぎれば、ある時期から毒にしかならなくなります。
理由は、理論はどこまで行っても終わりが無いため。
何事に対しても知識を増やし、突き詰めれば突き詰めるほど、謎はどんどん増えるだけ。
そのうち、わからないことだらけになり、身動きが取れなくなってしまうからです。
その状態を解消しようと、さらに勉強を重ねようとすると、時間がいくらあっても足りず、何も出来なくなります。
思い当たるところはありませんか?
そんな時には一旦、理論的思考は忘れ、直感的な行動を取る必要があります。
直感を磨くためには、自然と一体化することや、人の体の中で脳の上位器官に当たる腸の調子を整えることが大切。
大地を裸足で踏みしめてみる。
地べたに寝転がってみる。
これだけで、現代人が忘れがちな自然の感覚を取り戻すことが出来ます。
また、人体の司令塔は脳だと思われていますが、その脳を支配しているのは腸。
断食などで、日頃から腸に掛かっている負担を和らげるだけで、驚くほど直感力は上がるものです。
理論的思考は、何らかの行動を起こすまでの案内役としては役立ちますが、そこから行動を起こすためには、一旦そこで理論は忘れる必要があります。
鍼灸師の教本には、疾患に対する治療指針は理論的に説明されていて、治療に使うツボも書かれています。
しかし、なぜそのツボを使うのか?
ということについては、ほとんどの教本には書かれていません。
高名な鍼灸師と言えども、鍼を打つ瞬間の、どのツボにどのような刺激を加えると良いのかという点だけは、直感に頼らざるを得ないからです。
他にも、鉄の塊である飛行機がなぜ空を飛べるのか、ということについて未だに謎であることは、よく知られた話。
ホンダが開発した2足歩行が出来るロボット、アシモについても、なぜ2本足で歩くことが出来るのかについては、開発者にもはっきりとはわからないそうです。
理論的に説明できなくても、飛行機が空を飛ぶことも、アシモが2足歩行することも、紛れもない事実であることは変わりません。
これらは開発者が理論ばかりにこだわっていては、永久に実現しなかったのではないでしょうか。
よく学び、一生懸命に生きている割に、全く報われる気がしない。
ある時期までは順調だったのに、いつ頃からか自分には何も出来ないような気がして来た。
もし、そう感じていたとしたら。
頭の中に渦巻く謎を忘れ去ってしまうため、理論を追い出し、直感的な行動に磨きをかけてみることをおすすめします。
休日などは、全く日頃しないことをしてみるのも良いかも知れないですね。