健晃堂

悩みのハードルを下げる人・上げる人

悩みを解決するということに対し、最初はハードルが高く感じられるものです。

しかし、何度もトライしているうちに、だんだんとハードルは下がって来るものです。

一方で「自分にはどうすることも出来ない」などの思いが強くなり、ハードルを上げてしまう人も居ます。

両者の違いは何でしょうか。

前者は、自分でコントロール出来る事を見つけ出し、そこに集中する人。

後者は、コントロール出来ない事ばかりを考えてしまう人。

「過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる」

といった有名な言葉がありますね。

同じようにこの言葉を聞いても、受け取り方は人によって大きく違います。

最初はとても超えることなど出来ない、と感じられた悩みのハードルを、徐々に引きくしていくことが出来る人は、この言葉を必ず自分自身に言い聞かせています。

自分は今の状態から抜け出すためには、何をするべきか?

この悩みをクリアするために、今の自分に出来る事は何か?

とにかく、そこだけ集中して考えて、ひたすら何度も何度も行動を繰り返します。

そのうちに少しずつハードルが下がって来て、いつかは超えることが出来るようになります。

このような経験を何度も重ねた人は、とても強いもの。

本当はものすごくハードルが高い悩みにぶつかっても、その人の目には低めに写り、もの怖じすることも無くなるでしょう。

大きな悩みにぶつかっても、超えられる出来る自信があるため、果敢に挑戦することが出来るのです。

対して、悩みのハードルを上げてしまう人は、どこまで行っても自分に意識を向けない傾向があります。

上のような言葉も、他人に向けてばかり使おうとします。

対人関係で悩みを抱えている時でも、

「あいつはいつも人のせいにばかりする」

「あの人は全く自分を反省しようとしない」

など、コントロールできない他人にばかり意識が向いています。

経済的な悩み、病気などの悩みでも同じ。

貧乏のドン底に落ちても這い上がって来る人。

大怪我や大病をしても健康を取り戻す人。

そんな人は、今の自分に出来る事は何か?

自分は今、どのように振る舞うべきか?

そこを考えに考えて考え抜く。

考え抜いた後は、すっぱり悩むのをやめて行動する。

悩みのハードルを下げるのは、ひたすらこの繰り返ししかありません。

よく、大きな悩みを抱えているにもかかわらず、

「悩んでも仕方が無い、何とかなるだろ」

などと楽観的になろうとする人がいますが、こんな人は100%、悩みのハードルを越えることは出来ません。

例え、一時的に悩みが消えたとしても、必ずまた同じ悩みにぶち当たるものです。

「これ以上悩んでも仕方が無い」

などの言葉は、今の自分が何をすべきかが明確になってから、はじめて口に出して良いセリフ。

自分でコントロール出来る事を見つけ出すまで悩み抜かないで、悩むのをやめてしまう人は、問題に遭遇するたびに悩みのハードルを上げてしまいます。

ハードルが高い悩みに遭遇しても、超えられる力を付けるために。

日頃から、悩んで悩んで悩み抜く習慣を付けておくことをおすすめします。

その力を磨くことが結果的に、不安や悩みを減らす一番の近道になるでしょう。

16.02.27

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