肩こりなんて知らない、などと話す人がたまに居ます。
そんな人の肩を触ってみると、ほとんどがガチガチの状態。
肩こりにならないのではなく、自覚していないだけ。
人間は二足歩行の動物である以上、宇宙空間にでも行かない限り、肩がこらないなどということは有り得ません。
二本の腕は地面に着いていないため、常に肩周辺の筋肉が重力に逆らって働いているからです。
ではなぜ、肩こりを感じない人が居るのでしょう?
それは、自律神経のうち人を活動的にさせる交感神経の働きが強過ぎるのが要因の一つ。
交感神経が活発に働くと、人の行動を抑制させるような刺激は、ほとんど脳に届かなくなるためです。
肩こりに限らず、腰痛や冷え性、全身の緊張などが自覚できないと、ある日突然、大きな病に襲われる可能性が高くなります。
大事になってから、初めて疲れていたことを知り、気付いた時には手遅れといった状態。
そうならないために、日頃から、本当の健康状態を確かめておくことが大切。
血液検査をしたり、人間ドッグを受診するのも良いのですが、その前に。
自分の体の柔軟性のチェックと、心と体が一致しているかを確認してみましょう。
方法は簡単です。
まず、正座をします。
深呼吸して気持ちを落ち着かせましょう。
次に、跳び上がっても良いか、意識してみて下さい。
気持ちがまとまり跳び上がれると思った瞬間、正座の状態から一気に立ちます。
一気に立とうとするのがポイント。
余分な疲れが無く、心と体のバランスが保たれていれば、音も無くスッと立てるでしょう。
立ち上がることは出来ても、足音がドスンとしたり体がぐらつくようだと、気持ちが元気でも体は疲れています。
気持ちは立とうとしているのに、立ち上がれずまた座ってしまうようだと、体は健康でも精神的な疲労が強い状態。
跳び上がる気が起きない、立ち上げれる自身も無いの時は、心身ともにかなり疲労しています。
無理に跳び上がり、怪我をしてはいけないので、そんな場合はやめておきましょう。
人の動きは、心と体の密接なつながりでコントロールされています。
心身のバランスが崩れは、このような単純な動きの中によく現れるものです。
時々、この正座をした状態から跳び上がるテストを行ってみて下さい。
もし、スッと立ちあがることが出来なければ、時には体をゆっくり休める時間をしっかり取ってみてはいかがでしょう。
毎日忙しく動いていると、休むこととサボることを勘違いしてしまいがち。
サボる人は何も生み出しませんが、良い休みは仕事などの質も高めてくれるものです。
嘘の健康に騙されないことも、豊かな暮らしを手に入れるためには大切。
ぜひ、参考にしてみて下さい。