「腹が立つ」とは怒りを表す言葉。
でも、なぜ「腹が立つ」なのでしょう?
それは文字通り、怒りの感情に囚われている時は、胃が立ち上がった状態になってしまうから。
胃が立ち上がるのは、背中の筋肉が緊張して引っ張られるからです。
その背中の筋肉の緊張は、胸椎の8番、位置でいうと肩甲骨のちょうど下辺りの背骨から出ている神経によって引き起こされます。
ネコは怒ると相手を威嚇させるために、牙をむき背中を高く膨らませますよね。
人間も元々は四足動物だったので、怒った時に出る体の反応はネコと同じです。
そして、怒りが慢性化すると背中の筋肉は常に緊張して膨らんだままになってしまいます。
逆に考えれば、背中の筋肉の緊張が和らぐと、慢性的な怒りも小さくなって来るというわけです。
何だか最近怒りっぽい。
少し気に障ることがあっただけで、どうしようもなく腹が立つ。
そんな時は、背中の筋肉の緊張を緩めてみて下さい。
カイロを貼って温めておく。
誰かに擦ってもらう。
マッサージなどでほぐす。
お風呂にゆっくり浸かるなど、何でも良いでしょう。
緊張が緩み、立ち上がった胃が元に戻ると、ゆったりとした気分になりストレスに強くなります。
落ち着いた日々を過ごすために、参考にしてみて下さい。