一生懸命に生きるということは、集中する時は思いっきり集中して、休むべき時には深くリラックスすること。
疲れを感じても、気合と根性で頑張り続けることではありません。
気持ち良く疲れて、気持ちよく休む。
よく遊んでよく眠る。
楽しいことも、辛いことも、味わい尽くすことが大切です。
懸命とは、命を懸けると書きます。
人の命に関わる機能をコントロールしている自律神経には、交感神経と副交感神経の二種類があります。
人を興奮状態にし活動的にさせ、行動に駆り立てるのが交感神経。
食べ物の消化吸収、眠りやリラックスなど、休憩に向かわせるのが副交感神経。
どちらの神経が支配する働きも、人の命には欠かせないもの。
つまり、両方の神経の働きを高めるだけ高めて使い切ってこそ、一生懸命に生きていると言えるわけです。
日頃あまり活動せず、ダラダラと過ごしている人は、人が休んでいる時にこそ何かに対し、真剣に行動を起こさなければならないでしょう。
いつもは人の何倍も働き常に行動を続けている人は、休む時には人の何倍も深くリラックス出来なければ、命を使い切っているとは言えません。
命を使い切らなければ、余ったエネルギーは澱み、精神的にも身体的にも様々な不都合を生じさせます。
これが病気になるということ。
命を大切にするとは、病気にならないために、エネルギーの澱みを無くすということ。
頑張っている人を横目で見ながら、無理をせずに高みの見物を決め込むことではありません。
目標に向かって、心身ともにボロボロになるまで頑張り続けるのも間違いです。
興奮・活動に向かう交感神経の機能も、休息・リラックスに向かう副交感神経の機能も。
両方ともに、高める時には最大限に高め使い切ることが、本当の意味での命を大切にするということ。
命の大切さを再認識すべき日に。
参考にしていただければ幸いです。