健晃堂

眠っている能力をたたき起こす

人がものを見る時には、目だけで見ているわけではないと、お話させていただきました。

ものを見るのは、目と脳の共同作業。

つまり、同じものを見たとしても脳の状態によって、得られる情報や理解度・記憶への定着具合が大きく変わってくるのです。

日頃は使わない眠っている能力を目覚めさせ、情報処理能力を上げる方法を紹介します。

・横になって目を閉じます。

・そのまま、右手が重くなるようにイメージしましょう。

・次は左手、右足、左足と順番に重いと考えてください。

・今度は、右手、左手、右足、左足と温かくなるようにイメージします。

・一通りイメージできたら、お腹に意識を向け、温かいと感じてみましょう。

・その次は、心臓の鼓動に注意を向け、規則正しいリズムを感じ取ります。

・心臓の次は呼吸、ゆっくりと楽な呼吸を感じます。

・最後に意識を向けるのは頭、額のあたりが涼しいとイメージしてみましょう。

この方法は、1832年、ドイツの精神科医シュルツ博士によって考案された、「自律訓練法」というトレーニングです。

基本的にはヨーガの手法で、自分の潜在意識に情報を伝えることで、肉体を変化させようとする方法です。

手足は体の面積で考えると小さな場所ですが、脳の中では大きな割合を占めています。

心臓の鼓動や、呼吸に関係する筋肉、頭などは人が生きる上で、最も重要なもの。

このトレーニングは、人にとって大切な能力を目覚めさせ、効果的に脳の活性化が得られる方法です。

最近なんだか、無意味に時間だけが過ぎて行く。

一週間を振り返っても、何を見て何を感じたのか、何も覚えていない。

そんな状態になっていたら、ぜひ一日の始まりに、この方法を試してみてください。

なぜ眠っている潜在意識が目覚めるのか、などの理屈はあまり考えないことがポイントです。

頭で考えながら行ってしまうと、意識が分散して上手く効果が得られなくなります。

ただ効果を信じ込んで、というより、それすらも考えることなく順番にイメージを浮かべながら行ってみましょう。

そして、起きる時には「醒める」と考えて、パッと目を開けます。

上手く出来るようになると、一日が刺激に満ちた充実したものになり、素晴らしい効果を実感出来るでしょう。

15.12.12

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