歌うと大きく息を吸うために、お腹に力が入り、自然と腹式呼吸になります。
すると、横隔膜という呼吸に深く関係する筋肉を動かすことになり、胃腸などの内臓が刺激を受けます。
その刺激は、マッサージと同じ効果をもたらし血行が良くなり、内臓の働きが促進されることになります。
また、胸の筋肉など体中の筋肉をしっかり働かせることによって熱が発生するため、全身にエネルギーが充満するようになります。
こうして、冷えた体が温まるのですね。
心まで冷え切っている時でも、歌うことによって精神的な緊張が解け、心の健康維持にも役立つことになります。
心と体を温めるための様々な作用が相乗効果をもたらし、健康に大きな良い影響を与えるというわけです。
大きな声でおしゃべりをしている時にも、自然と体が温まって来るのを感じたことはあるでしょう。
これらも歌を歌うことと同じように、冷えに強い状態を作り出すために効果的。
カラオケ好きな人は、冬は特にしっかり歌ってみて下さい。
歌うのは苦手ならば、気の合う仲間たちと、大きな声でおしゃべりする時間を積極的に作るようにしてみましょう。
声を出すことは、体を温め心の冷えまで解消してくれる、とても効果的な冬の健康増進方法です。
気分が沈み込んでしまった時。
寒さで体が冷え切ってしまって、動くのもおっくうになってしまった時。
そんな時こそ、意識して大きな声を出す機会を作ってみてはいかがでしょうか?
きっと身も心も温まり、スッキリした感じが得られると思います。