うつ状態は、人の体を冷え性にします。
精神的には何も問題が無く、明るく元気に過ごしている人でも、環境の変化で体が冷やされれば、物事をマイナスに考えてしまうようになります。
寒い季節に、ショッキングな出来事に遭遇すると、立ち直れないほど落ち込んでしまうのはそのため。
反面、体が温まると良い気分になり、積極的な精神状態になります。
温かい体には、エネルギーが充実してくるのですね。
こんな時には、人は少々のことでは落ち込みません。
相当辛い出来事に遭遇しても、難なく乗り越えられたりするもの。
体の冷えは、それほど心の健康にも深く関係しているのです。
体を温めるための方法として、
お風呂やサウナなどで直接温める。
よく笑う・歌を歌う・運動するなどエネルギーを作り出し温める。
などがありますが、忘れてはいけないのが食事。
やはり、何を食べているのかは、人の体温に大きな影響を及ぼすものです。
一般的に、糖分や刺激物の摂り過ぎは、体を冷やします。
お酒も一時的には体温を上げますが、アルコールが分解されると血管が縮まり、血流が悪くなり体温を下げます。
また、白米や小麦粉など、白い食べ物も体を冷やすので、体を温めるためには摂らない方が良いとされていますが……
そうすると、一体何を食べれば良いのでしょう?
食べ物についての知識を深めることは、もちろん大切なことです。
しかし、あまり気にし過ぎると、それがストレスになり全身の緊張状態を招きます。
体を温める食生活へこだわる気持ちが、精神的な負担となり血流を悪化させ体を冷やす大きな原因となる。
そうして冷えてしまった体を、食べ物で温める。
こんなことになってしまっては、全く意味がありません。
最初から気にしなければ、何の問題も無かったのに……
だから、ある程度は適当に大雑把に考えることも大切です。
大まかな知識で、自分の欲求に素直に従った食生活が、結局は一番良かった、などという話はよくあることです。
ただし、そうは言っても、やはりある程度は冷えに強い体をつくるため、食事に対する意識も必要。
あまり色々と考え過ぎず、この二点だけを意識してみては。
・山芋、納豆、オクラ、などのネバネバ食品を食べる。
・タマネギ、人参、ごぼう、大根、イモ類などの根菜類を食生活に積極的に取り入れる。
ネバネバ食品は、血液循環を良くしてくれるので、エネルギーが全身に回りやすくなります。
根菜類は太陽の方向と逆らうように、地中に向かって成長しますよね。
太陽からのエネルギーを直接受け取れない分、自らを温める力が強いのです。
その自然の力を取り入れることで、人の体の冷えやすい部分、腰から脚、ふくらはぎなどにのエネルギーが強化され、寒さからくる冷えへの抵抗力が上がります。
寒さに強い身体と精神をつくるために、ぜひ参考にしてみてください。