記憶力の向上を目的とした聴覚のトレーニングには、様々な方法があります。
中でも、取り組みやすい方法の一つを紹介します。
その方法とは、
“人の足音に耳を傾ける”
オフィスで働いているなら、同じ階のを歩く人の足音に耳を傾けて下さい。
誰かと歩いているなら、一緒に居る人の足音を意識してみて下さい。
足音には、一人一人特徴があります。
床に足をつける時の音には、その人の性格が現れます。
おとなしく静かな人でも、力強い足音を発する人。
いつも強気に振る舞っていても、足音を聞けば何となく弱々しい感じがする人。
上品なイメージ通りに、きれいなリズムで美しい足音を刻む人。
想像以上に人の足音には個性が現れるものです。
その個性を感じる能力を高めることが、記憶力を上げるコツの一つ。
記憶のメカニズムはとても複雑です。
また、聴覚が脳を活性化させる仕組みも、五感の他の感覚と比べて複雑になっています。
このメカニズムについては省略させていただきますが、複雑な仕組みを働かせるということは、例えるなら、脳の引き出しをより多く開けたり閉めたりするということ。
あくまでイメージであって、正確な表現では無いかも知れませんが、人の記憶力と深い関わりがある事は確かです。
人の足音でなくても、日頃はあまり意識を向けない音の個性を感じられるようになれば、何でも良いかも知れません。
ですが、人の足音に意識を向けると、その人の様々な情報まで一緒に記憶され、記憶力の向上を実感できるのが一つのメリットです。
あまり親しくない人では、名前や顔を忘れてしまう時があるでしょう。
そんな時でも、足音を聞いた瞬間に全てを思い出すこともあります。
日頃、人の足音に意識を向ける習慣を持つと、記憶に関する脳の様々な部分が効果的に働くようになります。
試しに、やってみて下さい。
意外な効果が、感じられると思います。