直感が冴えることを鼻が利くと表現するように、頭でいくら考えてもわからないことについて、自分にとって正しい判断を下すためには、嗅覚を鍛えることが大切。
敏感な嗅覚を手に入れる方法の一つが、鼻で呼吸する習慣を付けること。
試しに、口だけでする呼吸と、鼻だけでの呼吸を比べてみて下さい。
鼻呼吸の方がゆっくりと肺の深いところまで空気が届くのが、感じられると思います。
人の本来の呼吸器官は、口では無く鼻。
しかし、時間に追われていたり、余裕が無い状態が続くと、無意識のうちについ呼吸が口に頼ってしまうようになります。
すると、鼻の本来の呼吸器官としての役割が弱まり、快・不快や好き・嫌いを判断する本能的な能力と直結する嗅覚も鈍くなります。
そのために、人は大切な場面で、自分にとっては誤った判断を下してしまうようになります。
意識しなくても、呼吸は鼻で行う習慣を付けることが、全身の持つ知を高めるためには大切。
呼吸に意識を向けるのはもちろん大切ですが、もう一つ大切なポイントがあります。
それは、
“食事の時に、左右均等にゆっくり噛むこと”
忙しさが続くと、つい食事もあまり噛まずに素早く済ませてしまいます。
また、左右どちらかの顎しか使わないと、顔の筋肉の働きのバランスも偏ってしまいます。
そうなると、どうなるのでしょう?
口を閉じる筋肉の働きが弱まり、無意識のうちに口を開き、口呼吸になってしまいます。
食事中にしっかり噛む習慣がある人は、必要な時以外あまり口を開けることも無いので、自然と鼻呼吸になります。
無意識に鼻呼吸が出来るようになると、鼻詰りなどの不快な症状も減り、嗅覚が敏感になり、勘が冴えるようになります。
食事中は余裕を持って、左右均等にしっかり噛む。
ぜひ、意識してみて下さい。