ストレスの種類や、それらに対する対策をお話しさせていただきました。
それでも不調に陥ってしまった時の為、少し具体的な対処法をお伝えさせていただきます。
突然、心臓がバクバクして苦しくなる。
急にドキドキして、胸が締め付けられる。
ザワザワと焦燥感に襲われ眠れない。
パソコンやスマホを触る機会が多くなることで、増えている症状です。
これらは、目から脳へ刺激が加わることで、人を活動的にさせる交感神経の働きが強くなり過ぎるために起こる、自律神経失調症の一種です。
ある時いきなり、息苦しさや激しい動悸を感じた時には、次の方法を試してみて下さい。
“ゆっくりと、まぶたの上から眼球を圧迫する”
静かに優しく眼球を押さえてみて下さい。
苦しい動悸が治まり、気持ちも落ち着いて来るケースは少なくありません。
まぶたの上から眼球を押さえることに、何の意味があるのでしょう。
これは人間の自律神経の構造に関係しています。
眼球の裏側には、臓器を支配する迷走神経という自律神経が脳から来ています。
この迷走神経は、人を休ませる副交感神経の中でも大きな働きをする神経。
軽く圧迫することによって、裏側にある迷走神経が刺激され興奮します。
心臓のドキドキ感や、胸がザワザワする焦燥感は、交感神経の働きが強くなり過ぎて起こる症状。
興奮を鎮めるための副交感神経の働きが高まることで、血管を広げ心拍数を減少させ、動悸が鎮まるという理由になります。
これらの現象は、医学的には眼球心臓反射(アシュネル反射)と呼ばれています。
激しい動悸に襲われると、人はパニックになって、ますます症状が悪化してしまいがち。
症状は軽いが、心臓の拍動が時々激しくなる、といったことがあれば一度試してみて下さい。
パソコンやスマホから発せられるブルーライトは、思っている以上に人の心と体のバランスに影響を及ぼすもの。
無意識のうちにストレスの合計が限界に達し、突如として激しい動悸に襲われるという経験は、いつ誰にでも起きる可能性があります。
そんな時にパニックにならないように、息苦しさやドキドキ感を感じた時には“眼球を軽く圧迫する”
ぜひ、覚えておくことをおすすめします。