自分にとっての新分野を体得するコツについて考えてみました。
思い出すことがあります。
私たちが中学生から高校生の時には、ドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGに夢中になったものでした。
新しく発売されて、まだ誰もやっていないゲームを、学校で一番早くクリアするのはどんな人だったでしょうか?
それは、すべてのボタンを押してみて何が出来るのか試したり、全てのアイテムを装備してみたり、出来ることは何でもやってみる人でした。
ゲームの中でどこかの街へ辿り付けば、街中の全ての人に話しかけてみる。
開くことが出来る扉は全て開き、行ける所へは行き尽くす。
さらに、隠し扉や隠し部屋、隠された道などが無いかどうかも、辿り着く先々で徹底的に調べ尽くす。
そして、ゲームを進める上でレベルアップが必要だとわかれば、何時間もただひたすらに経験値を上げるためモンスターとの戦闘を繰り返します。
つまり、ゲームの中で出来る可能なことは徹底的にやり尽くすのです。
私もそんな、RPGを早くクリアするための競争にどっぷりと嵌まっていた一人でした。
大人になった今、振り返ってみると、本当に面倒くさいことをやっていたなと感じるものです。
ですが、当時はそのような作業を面倒だと感じることはなく、ゲームを少しでも早くクリアするためには当たり前のように行っていました。
一見すると、可能なことは全てやり尽くすという、とんでもなく面倒なことをやった人が、結果的には一番早くゲームをクリアすることが出来るのです。
要領が悪く、最も遠回りに感じる方法こそが、実は最短でクリアするためのルートでした。
その頃は、ゲーム雑誌等で、ドラクエ攻略法や裏ワザなどが最新情報として掲載される頃には、私たちにとっては、もうすでにやり尽くした過去の話でした。
反対に、いつまで経ってもゲームをクリア出来ない人もいます。
そんな人たちは、いつも誰かに進め方を聞いてばかりで、自分で何でも試してみようとしません。
質問される側からしても、聞かれたら答えるのですが、本人が徹底的にゲームをやり込んでいないので、話が全く通じません。
攻略本を貸しても読むだけで、実行しなかったり、場合によっては読むことさえしなかったり。
結局、中途半端な状態でやめてしまうようです。
私は今ではゲームは全くやらなくなったので、現在でも同じ傾向かどうかはわかりませんが、大きくは変わっていないのではないでしょうか?
ゲームをクリアすることを、新分野を体得することに置き換えて考えてみると、全く同じであることがわかります。
例えば昨年は新型のSNS、tsuが登場しました。
新しく出てきたものなので、それに対する知識や使い方のスキルは最初はみんな同じです。
誰にとっても平等に新分野であったはずです。
ですが、しばらくするとtsuの使い方の動画をYoutubeに頻繁にアップする人や、様々な媒体でtsuについての情報発信をする人達が現れました。
短期間で、教える側と教わる側、情報強者と情報弱者に分かれてしまったのです。
ほんの少し前まで、みんな知識もスキルも全く同じだったはずなのに、なぜこのように分かれてしまうのでしょう?
教える側になる人は、自分が今すぐできることを全てやってみただけに過ぎません。
まずは登録して、全てのボタンをクリックしてみる。
これは人に何か聞かなくても、誰でも出来ることです。
出来ることを全てやってみた結果、何が起きるのか?
詳細に観察しているうちに、様々な傾向が見えて来ます。
そうして、自分が体感したことや知ったことを人に伝えているだけに過ぎません。
それを繰り返しているうちに、いつしか専門家と呼ばれるようになっていきます。
最初から専門知識を持っていたり、何か特殊能力を持っているわけではないのです。
インターネットビジネスの世界では、最近Googleがまた大きく動いているようです。
その影響で、多くのアフィリエイターから、Youtubeやブログから得ていた収入が吹っ飛んでしまったと慌てている声が毎日のように聞こえてきます。
ネットビジネスの世界に限らず、今は何事も目まぐるしく変化する時代です。
こんな時代を安定して生きるために、自分にとっての新分野を体得するコツを身につけておくことは、誰にとっても重要なのではないでしょうか?
新分野を体得するために重要なのは、最初はとにかく手に入る情報は全て手に入れる。
人に頼らなくても自分一人で出来ることは全てやってみる。
それを行った上で、モデルとなる人物が居るなら徹底的に真似してみる。
自分で出来ることをやらなかったり、情報を調べ尽くしていない状態で、誰かのようになろうと真似したところで、その本質は見抜けないでしょう。
よくわからないながらも、今の自分に出来ることを徹底的にやり尽くせば、自ずと何かが見えてくるものです。
もし、私と同じように、過去にドラクエなどのRPGに深く嵌った経験があるなら。
その頃を思い出して、新分野体得のコツを掴むため、ぜひ参考にしてみて下さい。