健晃堂

肩こり ひどい時に意識すること

肩こりの解消法についてお話させていただいています。

今日は肩こりを感じた時に、知っておいてほしいお話をさせていただきます。

平成25年の厚生労働省国民生活基礎調査のデータでは、肩こりは20歳~59歳までの女性が訴える症状の第1位。(60歳以上は腰痛が1位)

30歳~69歳までの男性でも腰痛に次ぐ第2位を占める症状です。

これだけ多くの人が肩こりを訴えているにもかかわらず、あまり研究が進んでいないのが実態です。

決して研究が行われていない訳ではありません。

肩こりの背景に潜む原因が、あまりにも複雑過ぎるため、現代医学では病態を解明するのが難しいのです。

その中でも、知っておいた方が良い原因をいくつか挙げさせていただきます。

肩こりには、特別な病気が無く首から肩にかけての重だるさや不快感を感じる「原発性肩こり」

・整形外科関連疾患
・内科・外科関連疾患
・眼科関連疾患
・耳鼻科関連疾患
・歯科関連疾患
・精神神経科関連疾患

などの病気が潜んでいる「症候性肩こり」の2種類があります。

肩こりを発生させる疾患として、高血圧や狭心症、心筋梗塞。

消化器疾患では、胃・十二指腸・肝・胆・膵臓などの疾患。

特に胆嚢や膵炎で強い肩こりが出現します。

これらは、体を温めたりリラックスさせても全く症状が軽減しません。

夜になると特にうずくような痛みがある、などといった特徴があります。

他にも呼吸器疾患や、脳出血・脳梗塞などの脳疾患、偏頭痛・貧血などでも肩こりが生じます。

私は整形外科的な考え方をベースとして、東洋医学や自律神経の働きのバランスの調整、心の悩みの解消などを取り入れ、施術を行っております。

それでどのような肩こりでも解消できるのかと言えば、残念ながらそれは出来ません。

上記のような内科的な疾患や脳疾患などは、私にはどうすることも出来ないものが多々あります。

最近facebookなどのSNSで、現代医学を否定するような書き込みが多々見られるようになりました。

今の医療の問題と深く向き合った、素晴らしい意見も数多くあります。

一方で、あまりにも行き過ぎた医療バッシングも少なくありません。

レントゲンは人体に有害でしかない、病院で行う検査は必要ないだとか・・・

私はこれらの意見には反対です。

物事には必ず陰と陽、影と光の部分があります。

問題の一側面だけしか捉えようとしない意見には共感出来ません。

現代医学が今までどれだけ多くの人を痛みや苦しみから救って来たのか。

絶対に忘れてはならないことでしょう。

単なる肩こりといえども、あまりにも症状がひどい場合は、一度は医療機関の受診をおすすめしています。

病院へ行ったが、何もしてもらえなかった。

よく聞く話です。

例えそうだったとしても、重篤な疾患が隠れていないとわかった。

そのように捉えるだけで、様々な肩こり解消法は、更に有益な物になるはずです。

数々の情報に惑わされて、何が自分にとって正しいのか?

とてもわかり難い時代になりました。

来週は情報の捉え方についてお話させていただきます。

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