夏は室内に冷房が入るためか、首の痛みを訴える人や腕にかけての痛みやしびれを感じる人が多いようです。
首は、重たい頭を小さな骨とその周囲の筋肉で支えているので、少しの姿勢の違いで疲れ方が大きく変わってしまいます。
例えば、何か棒のような物にりんごを突き刺して、りんごを上にして棒を立てるところを想像してみて下さい。
上手くバランスが取れていれば立てることが出来ますが、少しでもバランスが崩れればあっという間に簡単に倒れてしまいますね。
首と頭のつながりも、これと同じような構造になっています。
なのでバランスが悪いと、頭の重さで体が前に倒れてしまわないように首の周囲の筋肉に強い負担が掛かってしまうんですね。
その状態に冷房によるストレスが加わると、神経が刺激されたり交感神経の緊張により血流が悪くなることが原因で様々な不快な症状が出現します。
このような不快症状を減らすためのコツの一つは、重たい頭をしっかりと支えられる姿勢を保つこと。
そのために大切なことは、立っている時にはかかとに体重が乗るように意識を向ける。
座っている時には、坐骨結節という臀部の二つの骨の出っ張りで体重を支えるように意識すること!!
頭の位置を適切な位置に保ち首の負担を減らし不快な症状を予防するためには、これが大切!!
そして、かかとや坐骨結節から頭にかけて一本太い芯が通り、天に伸びていくようにイメージしてみましょう。
そうすることで姿勢を良い状態に保ち、首や腕の痛みやしびれ感を感じにくい状態になります。
また、このような姿勢を意識することは、自律神経の働きを正常に保つことにもつながり、夏バテの予防にもなります。
冷房による刺激が強すぎると、人によってはそれが誘引となり精神的にもうつ状態になってしなうことがあります。
心身ともに良い状態で夏を乗り切るために、体重を支える部位と、頭が真っ直ぐ天に伸びていくような姿勢をイメージしながら、日々を過ごしてみましょう。
ちょっと心がバテ気味、こんな感じになった時にも、思い出していただけると幸いです。