健晃堂

怒りや不安のコントロール

感情をコントロール出来るように
なるためには、

様々な感情を使う訓練と、
数多くの失敗経験が必要。

そうは言ったところで・・・

怒りの感情などは、
周囲の人達だけでなく、
自分自身もひどく傷付けます。

ある自律神経に関する研究によると、

人は少し怒っただけで、
3時間は交感神経が興奮しっぱなしになり
この間は全くゆっくりと
心も体も休むことが出来ません。

怒りを鎮める方法として、

・他の感情に置き換えてみる。
・怒るまでに10秒数える。
・相手の立場を考えてみる。

などの方法をよく聞きますが、

これらには効果があるんでしょうか?

10秒数えてみたところで、
怒りのエネルギーを溜め込むだけで、
爆発力が余計に大きくなってしまうのは
私だけではないでしょう。

ならば、

どのようにコントロールすれば良いの?

こうしてみてはいかがでしょう。

必要だから怒っている!!

鎮めようとしないで、

“その原因は何か突き止める”

自律神経の働きに詳しい
小林弘幸先生の著書によると、
怒りや不安の感情が起こる原因は
5つしかないとされています。

1、自信が無い
2、余裕が無い
3、体調が悪い
4、環境が悪い
5、未知のものに遭遇した

何事にも自信が無い状況に立たされた時、
どうしてもイライラした状態に
なってしまいますね。

余裕が無い時にも同じでしょう。

体のどこかが痛い時など、
何らかの体調不良がある時にも
つい怒りっぽくなってしまいます。

環境からも影響を受けますね。

何かに集中したい時などに、
周囲が騒がしいとそれだけで
イライラしてしまいます。

知らない場面や情報に遭遇した時も、
それらが何なのかわかるまで、
不安になったり、
怒りやすくなったりします。

反対に、

例えば誰かと口論になりかけたとしても、
自分の主張に絶対的な自信があったり、
余裕がある時には、

激しい怒りの感情や不安感は
湧いて来ないでしょう。

落ち着いた環境で、
体調も万全の時にも、
少々の事では怒ることは無いですね。

何が言いたいのかと言えば、

怒りの感情が湧いて来るということは、

何らかの避けなければいけない原因や、
改善するべき理由があるということ!!

激しい怒りの感情が起きた時には、

5つの原因のうちどこから来たのか?

それを瞬時に判断出来るように
訓練することが大切です。

人は誰しも完璧な状態や
常にベストな環境で
過ごす事は出来ません。

自信や余裕が無いため、
イライラしているとわかれば、
自分自身の中に何らかの改善策を
見つけることが出来るでしょう。

体調が悪い時には、
最優先で体調の回復を!

環境が悪ければ、すぐに立ち去る。
逃れられなければ、防御策を考える。

未知の状況に遭遇しているなら、
少しでも早く現状を知ろうとする。

怒りや不安の感情を抑えつけず、
きちんと向き合うことで、
冷静に対策を立てる。

つまり、

自律神経の働きを整え、
心身ともに落ち着いた状態で過ごすため、

それを邪魔する原因を
怒りや不安といった感情を使って、

“炙り出している”

このように意識していれば、

自分に対しても他人に対しても、
攻撃ばかりしてしまう
怒りや不安の感情とも
仲良くなることが出来て、

都合の良いようにコントロール
出来るのではないでしょうか?

星野監督の例のように、
いつも怒ってばかりなのに
人望が厚い人は、

怒りの感情を上手く使って、
人に大切な何かを気付かせる事に
長けているのでしょう。

気付きを与えてくれる人は
尊敬されますよね!!

社会的な成功者からよく聞かれる

怒りを爆発させる時でも

“冷静にやる”

という言葉は、

怒りの感情を使って、

“自分にも他人にも何かを気付かせる”

このような意味だと思っています。

1、自信が無い
2、余裕が無い
3、体調が悪い
4、環境が悪い
5、未知のものに遭遇した

この5つをしっかりと頭に
叩き込んでおくことで、

怒りや不安といったマイナスの
感情コントロールの技術を
向上させるように
意識してみませんか?

間違っても、

“何が起きても自分の責任”

などの思考に囚われ過ぎて、

周囲の環境に原因があるのに、
それを認めようとせず、

自分の力で切り抜けようなどと考え
心身ともにボロボロになることだけは
避けるようにして下さいね。

怒りや不安の感情のコントロールが
大切なことは感じている。

だけど、

いざとなると、どうしても出来ない。

冷静な時には理屈もわかるが、
頭に血が上ると全部忘れてしまう。

自律神経の働きを知っておくことは
このような場面でも役に立つかも
知れません。

次回にお話します。

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