フリーエージェントの労働理念は
“自由”“自分らしさ”
“責任”“自分なりの成功”
ストレスの少ない自由度の高い
ライフスタイルには憧れるが、
自分らしさなどの言葉が出て来ると、
もう訳が分からない。
自分にしかない強みだとか、
魅力を最大限に活かせる仕事だとか、
そんな話にはもう、うんざり!!
それを考えることが最大のストレス!!
私も全く同じです。
「あなたの強みは何ですか?」
などのような質問をされるのが、
大っ嫌いな人間です。
私と同じような人に伝えたい事。
なぜ自分の強みや自分らしさが
わからないのか?
それは、
ある強者の理論に囚われているから。
その理論とは?
“どんな事でも一番を目指しなさい”
誰でも聞いた事がある言葉ですね。
私はこの考えは、
一旦忘れることをおすすめします。
よくある例え話です。
日本で一番高い山は?
富士山
これは誰でも知っています。
では二番目に高い山は?
この質問にはほとんどの人が
答えることが出来ません。
正解は北岳(きただけ)ですが、
ほとんどの人は
二番目に高い山は知らない。
なので、
一番を目指さなければならない。
という話です。
私はこの例え話には
このように返したい。
それは一体誰に対しての質問ですか?
と・・・
確かに北岳は富士山と比べると、
知名度は圧倒的に劣るかも知れません。
しかし、
登山を趣味としている人や、
山が大好きな人に質問してみて下さい。
北岳を知らない人なんて居ませんよ!!
知っているどころか人気度で言えば、
富士山より北岳の方が
圧倒的に上だと思われます。
日本で二番目に高い山は?
と聞かれて答えられないのは、
山にあまり興味が無い人達でしょう。
つまり何が言いたいのか?
一番でなければならないという言葉は、
強者の理論でしかない。
確かにどんな分野でも、
一番になることは
大きな強みにはなるでしょう。
だけど、
二番以下に価値が無いのかと言えば、
決してそんなことはありません。
富士山と北岳の例のように
知名度は比べ物にならないほど
富士山の方が上だったとしても、
本当に山が好きな人にとっては
北岳の方が圧倒的に人気が高い。
このようなケースは色々なところに
溢れているのではないでしょうか?
インターネットビジネスの世界では
弱者の戦略というものがあります。
自分の会社やお店のホームページを
関連するキーワードで
グーグルなどで検索した時に、
一番上位に表示されるようにする。
これが強者の戦略。
一番上位に表示されれば、
確かにアクセスが集中して、
ビジネスでは勝者になれるでしょう。
ですが一番には当然ながら
一人もしくは一社しかなれません。
そのために検索順位一位を巡って
壮絶なバトルが繰り広げられています。
ここで自分がインターネットを使って、
何か情報を検索する時の事を
考えてみて下さい。
本当に調べたい事であれば、
検索ページの2~3ページ目、
つまり20位から30位までにも
目を通してみるでしょう。
検索順位が下位のところで、
本当に知りたい情報が見つかる
ということも少なくないのでは?
そうです、
弱者の戦略とは
一番を狙わずに、
本当に必要な情報を探している人
だけをターゲットにして、
最初から下位の順位しか
目指さないのです。
そうすれば、
時間もエネルギーも余裕が生まれます。
余った時間とエネルギーで、
次から次へとたくさんの
情報を発信して、
上位表示は狙わない。
パソコンとインターネットに
つながる環境があれば、
どこでも仕事が出来る、
だけど何をしてる人なのか
よくわからない。
こんな人は、
この弱者の戦略を上手く使って、
収益を上げているケースが
多いようです。
どんな分野でも
一番には一人しかなれません。
これを目指すのは強者の理論。
誰もが自由で時間と場所に縛られない
生き方を手に入れられる
考え方ではありません。
自分の強みや特徴などに
こだわることなく、
出来るサービスや情報を
本当に必要としてくれる人に
届けてあげる。
そして、
その人達をゆっくりと
自分のファンにしていくことで、
目立たないながらも
少しづつ自己成長していく。
これが弱者の戦略。
強者の理論を学ぶことは、
もちろん大変な勉強になります。
学んでおいて損は無いでしょう。
でもそれが、
自分に合わなかったからと言って
落胆する必要はありません。
強者の理論は、
そもそも最初から一部の人にしか
使えない考え方なのです。
弱者には弱者の戦略がある。
自分らしさや強みがわからなければ、
そんなことにこだわらず、
出来る事をやればいい。
弱者も弱者なりに生きていれば、
いつしか何かで一番になれるような
強みや特徴が見つかるかも知れません。
その時に初めて、
本気で一番を狙いに行き、
強者になれば良いのでは?
フリーエージェント社会は、
これまで弱い立場に居た人達が、
自分なりの成功を目指して
生きることを可能にしました。
自分に出来る仕事や、好きな仕事が、
誰かと比べて勝っているかどうか?
一番かどうか?
ではなく、
それを必要としてくれる人が
居るのかどうか?
を考えてみてはいかがでしょう?
一人でも必要としてくれる人が居る
物やサービスを持っているなら、
誇りを持って良いと思います。
インターネット社会とはいっても、
それらを使いこなすのは、
結局は“人”
ネットビジネスの弱者の戦略は、
そのまま実社会でも応用出来ます。
この話は次回に。