健晃堂

逆境に強い心身

・何となく体調が悪い。
・根気が続かない。
・すぐに動揺してしまう。
・怒りの感情がなかなか消えない。
・何もやる気がしなくなった。

いわゆる五月病の症状の一部です。

こういった症状に陥らないためには、
自分にとって逆境と思われる事態を
乗り越えられるような心と体を
日頃から作っておく必要があります。

その作り方の意識すべきポイントは?

強靭な精神力や体力を身に付けるより、

“回復”

この言葉がキーワードです。

ロシアの武術「システマ」の
公認インストラクターで
システマ東京の代表でもある
北川貴英さんの言葉を借りると、

「揺るがない」のではなく
「回復させる」

このようなイメージです。


人の精神や身体はどれだけ
強靭に鍛え上げたところで、
必ず揺らいでしまうものです。

どんなに身体的に強い人でも、
自然環境の変化には影響を受けますし、
日々、普通に生きているだけで、
何らかのダメージは受けるはず。

何があっても揺るがない
強靭な精神力を持つ人でも、
車にひかれそうにでもなったら、
泰然自若とはいかないでしょう。

問題は何かが起きた後、

心も体もすぐにニュートラルな状態に
戻せるかどうか?

ここを意識することが
逆境に強い心身の作り方には
とても重要なポイントになります。

五月病になる人、うつになりやすいのは、
几帳面で真面目で責任感が強い人だと、
言われています。

性格的にこのような面が強い人は、
どうしても逆境に遭遇した時に
それらに負けない強い体力と精神力を
身に付けなければ、
と考える傾向があるようです。

そのために常に気持ちが張り詰め、
身体は緊張しリラックス出来ません。

心の緊張が体の緊張を生み、
それが更に精神的な緊張を生む。

このような悪循環に嵌ってしまい、
どこかで心身のバランスに破綻をきたし、
うつを発症してしまいます。

「揺るがない」より「回復させる」

身体的にも精神的にも、
ちょっとしたダメージを受けた時に、
それらに立ち向かい動揺しない事より、

動揺するのは仕方が無いので、
すぐに冷静な状態に戻るように
心掛ける方が大切ですね。

強靭な身体と精神を手に入れるため
心身を鍛えておくことは、
健康で充実した日々を送るには
もちろん誰にとっても大切でしょう。

しかし、逆境に強い心身を作るには、

これだけでは不十分!!

いくら強い心と体を手に入れたところで、
何か行動を起こせば、
必ずダメージは受けるもの。

“揺らいだ心身の状態を
すぐに回復させる力”

これがあって、
はじめて何事においても
自分の持つ本来の力を発揮することが
出来るようになるでしょう。

回復させるために大切なことは、
心の揺れがなるべく小さいうちに

“呼吸”をすること!

この時には、腹式呼吸や胸式呼吸
など意識する必要はありません。

ただ鼻から息を吸って、フーッと吐く。

これ以外は考えなくても良いでしょう。

怒りや不安などの感情が芽生えたり、
心に動揺が起きるのは、
誰にでも仕方が無い事でしょう。

こんな時に、

すぐに呼吸を意識して
気持ちをニュートラルな状態に戻す。

無意識に出来るようになるまで
身に付けるように訓練することが
逆境に強い心身を作るためには、
まず大切な第一歩です。

呼吸の大切さは知っているが、
今一つ実感が持てない。

確かに呼吸だけ意識して入れば良い
という訳にはいきません。

他に意識するポイントは?

また次回にお話します。

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