健晃堂

心を休める思考

心の健康のバランスが乱れている状態、

・イライラが消えない。
・不安に襲われる。
・今の人生を変えたい。

こんな時には、

“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”

このような言葉は害にしかならないので、
すぐに忘れて下さい。

とお伝えしました。

では、逆に意識した方が良いのが、

“無責という考え方”

つまり今の自分の状態は、

誰が悪い訳ではない。
自分自身にも全く責任は無い。

このように考えてみてはいかがでしょう?

何が起きてもどんな時でも
自分が悪いと思うことが出来れば、
世の中では成功出来る
という教えがあります。

間違っているとは思いません。

極端に言えば、

“雨が降るのも自分の責任”

雨の日を選んだ自分が悪い。
雨を想定して対策を立てていなかった
自分が悪い。

このように自分に対して厳しい姿勢は
社会的な成功者になるためには、
絶対に必要な要素です。

ただし、これはあくまで
お金持ちになる、高い地位につく
などのような社会的成功を目指すために
必要な思考であって、
心と体の健康のバランスを保つための
考え方ではありません。

心の健康が崩れるのは、
自分の状態が理想の姿から離れている
時ではないでしょうか?

経済的に豊かになりたいのに、
いつもお金に苦労している。

たくさんの友達と楽しく仲良くしたいのに
どうしても人間関係が上手くいかない。

希望に燃え、
新しい仕事を始めたが、、
思い通りの成果が上がらない。

他にも色々あると思われますが、
なぜ理想通りにいかないのか?

そう悩み始め何とかしようと思った時に、
多くの人はこの言葉に出会います。

“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”

初めてこの言葉を知った時には、
この思考さえ身に付ければ、
何でも上手くいくような気になります。

そして、
自分に対しても、他人に対しても
まるで伝家の宝刀を振り回すように、
やたらとこれを使うようになります。

その結果どうなったか?

自己実現出来ましたか?

何も変わらなかった。

一時は上手くいったが、
結局は元に戻ってしまった。

多くの人がこうなってしまうようです。

脳科学的な難しい話は避けますが、
これらの言葉で前向きな気持ちになるのは
覚醒剤を使っているのと似たような状態。

全く同じことだと表現する
研究者も居るようです。

ずっと続けるのは危険だってことですね。

自分の状況が良くないことを
他人の責任にしてはいけない。

このことはみんな理解しているでしょう。

では、

“雨が降っても自分が悪い”

この言葉のように全て自分の責任と捉え、
過ごしていれば上手くいくのでしょうか?

雨が降るのなんて、どう考えたって
自分の責任ではないじゃないですか!!

それを自分が悪いと考えて、
一体どうなりたいのでしょう?

天気を自由自在に操れる能力を持つ人間を
目指すのでしょうか?

バカバカしくないですか?

これは極端な例え話ですが、

“自分と未来は変えられる”

という言葉もあまり意識し過ぎると、
同じようなバカバカしい悩みを
引き起こしてしまいます。

心の健康のバランスが崩れた時には、

今の自分の状況は、
他人や環境のせいでもなければ、
自分が悪い訳でもない。

この状態は仕方が無いことなんだから、
これはこれで良い。

と、一旦全てを
受け入れてみてはいかがでしょう?

そうすると、
本当に今の自分は
イライラする必要も不安に思うこともなく
変わる必要がない素晴らしい状態であると
気付くかも知れません。

今の自分の姿は、誰の責任でもない。
自然にこうなっただけ。

自分の気持ちをこう持っていけるように
訓練してみてはいかがでしょう?

いつも自分の責任を考え過ぎると、
心身の健康バランスを壊します。

自分の責任と考え行動しているのに
ダメなんだという思いが強くなり過ぎると
周囲の人に当たるような
態度が出てしまいます。

そんなことになる前に、

“無責という考え方”

を自分の中に取り入れ、
心をひとまず休ませましょう。

そうして回復してきて、
心身ともにエネルギーが充実し
前向きになったところで再び、

“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”

この言葉を思い出し、
未来に向かって行動することで、

身体的にも精神的にも社会的にも
健康で豊かな日々を送ることが
出来ると思われます。

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