健晃堂

人前であがる人・あがらない人

スピーチやプレゼンなど、
人前で話をする場面になると
あがって震えてしまう!!

こんな状態を、

「頭が真っ白になってしまう」

と表現することがありますね。

この言葉、あがり症の人には、
少々誤解されやすい言葉なんです。

これは、

頭の回転が悪くなって、
何も考えられなくなる。
だから震えて上手く話せなくなる。

ということではありません。

正しくは、

頭の回転が速くなり過ぎて
パニックを起こしてしまっている。

このようにイメージした方が良いでしょう。

人前で緊張してあがってしまう時に
心臓はどのようになっていますか?

とても速く拍動しているはずです。

呼吸は浅くなり、心拍数は上がり、
体は震えている!!

これは人間の心身の状態を支配する
神経系、つまり脳が働き過ぎて、
内分泌系のホルモンの分泌にも
悪い影響を与えている状態です。

あがり症の人は、
この状態を頭の回転が悪くなっている
とイメージしてしまうので、
もっと頭を回転させようと
あれこれと考えてしまいます。

するとただでさえ頭が回転し過ぎて
パニックを起こしている状態に、
更に負荷を掛けてしまい、
呼吸はますます速くなり、
体は震え出すという、
緊張の悪循環に嵌ってしまうんです。

こうなってしまうと、
もう何をやっても逆効果。

「人と言う字を書いて呑む」
という昔からの緊張を緩める方法を
実行しようとすると、
そのことで頭がパニックになる!!

「人をかぼちゃと思え」
などの言葉を思い出したところで、
そんなこと思えるはずも無く、
余計に、“どうしよう”
という思いが強くなる!!

緊張している時に、
人をかぼちゃだなんて思えませんよね。

無理です!!

思える人は最初から緊張しません。

私はこのような言葉は、

人をかぼちゃと思えるような人は最初から
人前であがらない人だと考えています。

あがり症の人には
責任感が強くまじめな人が多いようです。

人前で失敗したり、
上手く話せないことを、
悪い事や恥ずかしい事のように
考えてしまうので、
どうしても頭の回転が速くなり過ぎるので
あがってしまいます。

こんな時ほど、
頭に上がった気を下げるように
イメージしながら深呼吸して、
心臓の拍動を落ち着けましょう。

また呼吸の話になるのかと
思われるかも知れませんが、
呼吸の持つ力とは、
それほど大きなものなのです。

大切なことは、
人前であがりそうになった時は、
頭の回転を速くしようとするのではなく、
出来るだけ考えることを減らすこと!!

そのようにイメージするだけでも、
あがり症は、かなり解消出来ると思います。

だけど、どうやって
考えることを減らすの?

それについては
またの機会にお話させていただきます。

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