「あなたの前にある宝の探し方」神田昌典
“無価値観をモチベーションにするな”
47のヒントという副題のように、たくさんのお話がある中で、最も印象に残ったのはこの言葉でした。
事業を起こし売り上げの事で頭がいっぱいの相談者に対し、神田昌典さんがこう答えていました。
自分に価値が無いと思っていると、認めさせたいという気持ちから売り上げなどの結果にこだわるようになる。
こういったモチベーションで得たお金は4年で無くなる。
なぜならもっと売り上げを上げようと、得たものを使ってしまうから。
まさに、自分自身もこの通りの生き方をしていました!
今振り返ってみると、起業後4年目までは順調に業績も上がり、どう考えても成功していたはずだった!
なのに、いくら自分の治療所に人が溢れるようになっても、どれだけ収入が上がっても自分自身の無価値観は全く無くならない。
人から褒められても、昔からの友人に羨ましがられても、そんな言葉を一切受け付けず、さらに業績を伸ばすことばかり考えていました。
スタッフを増やしたり、設備投資、数々の経営セミナーやコンサルタント、宣伝、新たな知識や技術の習得、などにばかりお金を使っていました。
そして、いつの頃からか家族や自分の楽しみのためにお金を使う事も無くなり、結局は全てが離れて行ってしまうことに・・・
なぜ、今その時の自分自身の価値を自分で認めようとしなかったのか!!
無価値観をモチベーションにしていたのでは、いつまでたっても自分の前にある宝を発見出来ない。
今の自分自身の強みを知ることが大切と、成功者たちは必ず話しています。
神田昌典さんのこの本からも、この言葉を深く学ぶことが出来ました。
4年でお金が無くなるというのもピッタリ当たっている!
なぜ4年なのでしょう?
不思議なことに全てを言い当てられている気がしました。
繰り返し読むべき本の一冊だと思いました。