健晃堂

健康法の効果を打ち消してしまう思考

集中力を高める方法。

イライラしする気持ちを鎮める方法。

肩こりや頭痛などの解消法。

深いリラックスを得るための呼吸法。

心と体を良い状態に保つため様々な方法が提唱されています。

しかし、やってみたところで、気休め程度にしかならない。

いや、気休めにでもなるならまだまし。

やること自体がストレスになってしまう。。。

そう感じている人も少なくないでしょう。

こんな人たちは共通して、あることに囚われ過ぎている傾向があります。

それが、

“自己実現などの成長思考”

このような思考に縛られ過ぎて、心身のバランスを壊してしまう人。

現代ではあまりにも多過ぎます、

これらのマインドを身に付けること自体は、決して悪いことではないでしょう。

理想を実現させるため、日々成長しようとする姿勢はとても素晴らしいものです。

ただし、何事もバランスが大切。

“成長”や“自己実現”といった思考に偏り過ぎてしまうと、どこかで心身のバランスが破綻する時が必ず来ます。

何回かにわたってお伝えさせていただいた、骨盤底筋群と心身のバランスの関係。

成長・自己実現神話に囚われていると、この重要な筋肉が、いつも緊張した状態になってしまいます。

○○塾、△△講座など、自己啓発や成功法則、コミュニケーションや心理学などのセミナーなどに通っている人は、特に注意が必要です。

セミナーから得られる高揚感は、一時的には身体的にも精神的にも、とても心地良い充実感を与えてくれます。

しかし、それらは長くは続きません。

骨盤の底の筋肉がリラックスすることなく、常に興奮した状態が続けば、いつかは身体にも精神にも反動による不調が現れます。

コミュニケーション、心理学、自己啓発、成功系の勉強会に通い始めると、新しい出会い、知識や刺激・経験に触れ、大きく人生が好転したような気分になります。

ところが、ここに落とし穴が待っています。

自己実現のために自己の成長を感じ始めると、日々が楽しくなる一方で、成長し続けていなければ不安になり、セミナー依存症に陥ってしまいます。

こうなり始めた頃から、心身のバランスは狂い始めます。

心の奥底では、何かがおかしいと感じ始めている。

セミナーに払った金額が高ければ高いほど、現実は自己実現から遠ざかる一方。

自分は一体何をやっているのだろう?

成長するため頑張っているのに、何も変わっていない。

結局、何も自己実現出来ていない。

このような思考に囚われ始めますが、自己啓発や成功法則系の話に必ず出て来る、

“ポジティブシンキング”

“過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる”

などの類の教え。

これらによる脅迫観念との間で、自分自身が揺れ動きます。

このような状態は、心も体も健康で日々を心地良く生きるためには、とても厄介!!

どんなエクササイズも、その効果を大きく打ち消してしまいます。

こうなってしまったら、成長だの自己実現だのは一旦、完全に忘れることが大切。

心と体に不調をきたしている時にまで成長思考に縛られていても、決して望むような良い結果にはつながりません。

マラソンに例えると、足に怪我負った状態のまま、練習コースを走り続けるようなもの。

いくら根性で走り続けたからと言って怪我の治りは早くなりません。

むしろ悪化するだけ。

そんな時は練習をやめて、怪我を治す方が大切です。

治ってからまた走れば良いだけ。

成長や自己実現に向けて突っ走るのも同じこと。

辛い時は泣く。

自分に対し腹が立った時は、思いっ切り怒る。

マイナス思考に陥った時は、そのままドン底まで落ちる。

その方が、心も体も不調からは早く回復します。

思いっきり泣いたり怒った後は、笑うしかありません。

マイナス思考に落ちるところまで落ち切ってしまえば、あとはプラスしかなくなります。。

本来の調子を取り戻してから、また自己実現に向けて走り出せば良いのではないでしょうか。

いつも心身ともに疲れていて、何をやっても良くならない。

そんな時は一旦、成長思考から自分を解放してみてはいかがでしょう。

マラソンでも本番では、痛いだの痒いだの言っていられません。

怪我を隠してでも、ゴールを目指さなければならないでしょう。

長い人生において、心身の不調を隠してでも何かをやり切らなければならないような場面は。必ず誰にでも来ます。

無理をするのは、そんな時だけで良いのでは。

高額な受講料を払って、セミナー通いをした経験がある人ほど、、心身のバランスを崩してしまいがち。

せっかく得た学びを無駄にせず、自分の人生に最大限に活かすためには、心も体も健康であることがまずは第一。

そのためには、成長・自己実現などの思考からは時々離れてみることも、継続して充実した日々を送るコツだと思います。

参考にしていただけると幸いです。

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