いつも通りの生活を続けながら、心も体も深いリラックスを得ようとするのは、出来るようでなかなか出来ないもの。
なぜなら、人は普段は頭で考えてから行動しているため。
頭を使うと、脳に信号が生じます。
脳から生まれた信号は、体のどこかの筋肉に伝わり、緊張を引き起こします。
なので、リラックスしようと思えば思うほど逆に緊張が生じ、出来なくなってしまう訳です。
そこで、体の欲求を知り、人が本来持つ力を目覚めさせるためのエクササイズをご紹介します。
・まず全身の力を抜き、脚をゆっくり伸ばして仰向けになります。
・左右の足の甲を思いっきり反らした状態で、足の親指を重ね合わせます。
・大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐きながら、親指を重ねたまま、かかとを床から30㎝くらいの高さまで持ち上げて下さい。
・息を吐き切ったら、親指は重ねたままで、かかとをストンと自然に落下させます。
・そのまま仰向けの状態で、2~3分じっとしていましょう。
何度も繰り返す必要はなく、一度だけで十分です。
このエクササイズの目的は、骨盤の内部にある筋肉の緊張を緩めること。
親指を重ねたまま、かかとをストンと床に落とす。
これにより、骨盤を形成する仙骨という骨が刺激され、反射的に不要な緊張が和らぎます。
難しいメカニズムは意識する必要はありません。
骨盤は人の体の要となる重要な場所。
要の緊張がゆるめば、全身の緊張もゆるみ、脳も自然とリラックス状態が得られます。
このエクササイズも最初は、何をやっているのか意味がわからないかも知れません。
しかし、毎日続けていると、心と体に変化が感じられます。
無駄な緊張がほぐれ、自然に過ごせるようになり、本当の欲求がはっきりとわかるようになって来るでしょう。
ぜひ、参考にしてみて下さい。