心身のバランスの乱れや不調を解消するために最適な方法は、歩くこと。
ゆっくりと楽な歩行は、全身の筋肉を使います。
日頃はあまり使わない体の部位が刺激されると、脳も活性化され、心も体もニュートラルな状態にリセットされます。
歩行の持つ力を効果的に引き出すためには、いくつかのコツがあります。
今回お伝えする方法は、
“テッポウ”
お相撲さんが行う稽古で、見たり聞いたりしたことはあると思います。
これが、なぜ役に立つのか?
まずは、以下のエクササイズを試してみて下さい。
・両脚を肩幅よりやや広めにして立ち、膝を軽く曲げて構えます。
・右手の手の平を前に向けて、斜め前(体の左側)に肘を伸ばしながら突き出します。
・肩甲骨が動くように意識しながら、腰から肩・腕が全て繋がっているようなイメージを浮かべながら行います。
・右手をゆっくりと元に戻し、左手を同じように斜め前に突き出します。
・これを歩行前に何度か繰り返してみましょう。
筋トレではないので、壁などを押す必要はありません。
何も無いところで、空気中に向かって何度かテッポウをやってみて下さい。
繰り返していると、かなり腕が前に伸びるようになるのが、感じられるでしょう。
このテッポウ運動は、体の深い位置にある姿勢を維持するための筋肉を刺激します。
なので歩く前に行うと、歩行中も体の芯がぶれにくくなり、楽に歩けるようになります。
また、体の芯がしっかりすると、精神的にも安定して来ます。
テッポウは、体の軸となる大切なところはぶれなくなり、その他の場所は柔らかくなるエクササイズ。
心の状態も、しっかりとした芯と柔軟性を併せ持つようになるため、小さな悩みなどは、あっという間に消えてしまうでしょう。
空気中で行うテッポウ。
ぜひ試してみて下さい。