健晃堂

やる気が続く人・続かない人

だらけ下手な人は、決して社会的な成功を手にして、豊かに生きることは出来ません。

・モチベーションを上げ、何かに一生懸命に取り組むこと。

・ダラダラとした時間を過ごすこと。

人にとって、どちらが難しいでしょう?

当然、前者の方だと思われます。

しかし、人の心と体を支配する自律神経の観点から見ると、その答えは逆。

人を活動的にさせる交感神経、つまりモチベーションを上げるためのスイッチは一瞬で入るのに対して。

副交感神経、人をリラックスに導く神経は、なかなか働きを高めるのが難しいのです。

なぜなのでしょう。

それは、交感神経が、危機を回避するための神経だからです。

大昔には、自然界で天敵に遭遇した時。

地震、洪水、雷などの危険な状況が訪れた時。

現代でも、事故に遭いそうになったり、様々な危機を感じた時には、それらを避けるために交感神経の働きは瞬時に高まります。

心臓の鼓動は早くなり、身体はいつでも動けるように緊張し、危機を避けるために必要が無い感覚は、ほとんど閉ざされてしまいます。

いわゆる、やる気に火が着いた状態とは、この危機を回避するための反応と同じ。

対して、人がだらけるために働く副交感神経は、簡単にはスイッチが入らないようになっています。

そうでないと人は都合が悪いのです

副交感神経の働きといえば、人を眠りや深いリラックスに導いたり、食欲を上げるなど。

命に関わるような大きな危機に遭遇した場面で、突然眠気に襲われたり、急にリラックスモードに入ったり、お腹が減って動く気力が無くなってしまうと。

どんな結果になるかは、簡単に想像が付くと思います。

・やる気は、本当に必要な場面では一瞬で上がる。

・休息モードには、簡単には入れない。

これが人の心と体の仕組みです。

社会的に成功し、豊かさを手に入れるためには、どのような活動も結果が出るまで続けて取り組まなければなりません。

一瞬だけやる気を出して、全力を出してみるものの、疲れるとすぐにやめてしまう。

こんな事ばかり繰り返していても、おそらく望む結果は何一つ手に入らないでしょう。

何事も成功するまで続けるためには、やる気と休息のバランスを保つ必要があります。

ならば、どちらを意識しなければならないのかは明確です。

だらける時には、きちんとだらける。

これが大切。

人は、楽な方にばかり流れる生き物だという話は、確かにそうでしょう。

休むべき時に、何もかも忘れてボーッと過ごすよりも。

情報収集と言ってスマホを触ったり、あれこれと頭の中で考え事を廻らせている方が、はるかに楽ですから。

だらけた時間を過ごすのは、現代人にとっては、かなり難易度は高いかも知れません。

しかし、厳しいことを避け、いつもモチベーションを上げたままにしておくという楽な方にばかり流れていると。。。

何事も中途半端な結果にしかならず、待っているのは貧困。。。

やる気が長続きしないという人は、ほとんどのケースで、積極的にだらけようとしていないことが原因。

休むべきところで休まないから、いざという時に力が出ないのです。

意識の高い人とは、常に考え事をしたり、活動を続けようとしている人のことではありません。

心身のバランスを保とうと、心掛けている人です。

もし、いつも緊張し、楽な方にばかり流されていると感じたら。

一日のうち僅かでも、何もしないでだらける訓練をしてみてはいかがでしょう。

だらけ上手になると、必要な場面でのモチベーションは、何もしなくても自然と維持されます。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

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