健晃堂

何もしないことも時には重要

肉体を酷使し、痛みが出たり疲労が抜けない。

ショックな出来事から、精神的な傷を負ってしまった。

そんな時、自分を癒し改善するためには何かをしなければならないと思いがち。

しかし、本当は何もしなくても、身体は自らを癒し続けています。

膨大な数の免疫細胞は、自分の意思とは関係なく勝手に働き、外敵と闘っています。

骨細胞、筋細胞は傷ついた箇所を自然と修復してくれています。

人の心に関するホルモンのバランス調整も自然と行われ、時間と共にニュートラル精神状態に戻るようになっています。

その他、何兆もの細胞が体内で新たなタンパクをつくり、エネルギーを生み続けています。

人の心と体は常に生まれ変わっているもの。

様々な健康法、気持ちの切り替え方や、自己啓発の手法などが溢れ返っています。

効果の高い素晴らしい方法であればあるほど、それらは諸刃の剣。

使い方を一つ間違うと、場合によっては深く自分を傷付けてしまいかねません。

そして、それは生きている限り、誰もが経験するのを避けられないことでしょう。

心と体に傷を負ってしまった時には、まずは一旦、自分に本来備わった自然治癒力を信じることが大切。

何もせず、ただ傷付いた心と体が自然と回復するのをイメージする。

ゆっくりと、そのような時間を持つことが大切。

自然治癒力を思い出すだけで解決してしまう心身の問題は、決して少なくはありません。

時には全てを忘れて、自然回復力に身を任せる。

そうすると、この力が想像以上のものであることに気付けるでしょう。

何もしない時間を持つことも、心と体の安定したバランスを保つためには、時には大切です。

時々、そのように過ごす日を持つことをおすすめします。

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