人の体は動かさなければ固くなります。
固くなった体に宿るのは、固くなった心。
肉体の緊張は、精神の自由も奪ってしまいます。
自由な心で、日々を心地良く生きるために大切なのは、
“中途半端な行動”
何事も、やるかやらないかハッキリさせる。
やるならやるで徹底的にやり切らなければならない。
向上心の高い人ほど、このような思考に囚われ、中途半端な行動を毛嫌いする傾向があります。
もちろん、やるからには何事も徹底的にやり切るのは素晴らしいことでしょう。
それはそれで良いとしても、中途半端な行動は本当に悪いのでしょうか?
この思考に囚われて、何事も気軽に行動を起こせなくなっていたとしたら。
それこそが、人の肉体と精神の自由を奪う元凶。
心と体のつながりから見ると、中途半端な行動でも何もしないよりは、はるかにまし。
体を動かしている分だけ、思考の停滞や心の澱みを防げるからです。
仕事、趣味、スポーツ、習い事など。
なりたいことがあるなら、まずは行動することが大切。
結果が中途半端になったところで、何の問題もありません。
動き続けている限り、常に新しい刺激に触れることが出来て、心も体も洗練されて来るでしょう。
人間はロボットのように部品を組み立てられてつくられたわけではありません。
ボタン一つで、オンオフを切り換えることは出来ないのです。
肉体と精神、自分と他人、環境、情報などと全ては繋がった状態の中で生きている存在です。
やるならやる、やらないならやらない。
といった思考を捨て、中途半端な行動を起こし続けていると、そのうち自分にピッタリと合ったパターンが見つかります。
凡事徹底の精神が役に立ち始めるのはここから。
その後は、やるべきことを徹底的にやり切れば、心身ともに自由で豊かに生きることが出来ると思います。
心と体の固まりを防ぐために。
大切なのは、中途半端な行動を大切にすること。
参考にしていただけると幸いです。