東洋医学では、腎臓が気の貯蔵庫とされています。
腎の気が消耗すると、体を動かすのもだるくなり、考え事もしたくなくなります。
もうエネルギー切れで、何もしたくない。
でも、もう少し仕事を頑張らなければならない。
そんな時に、エネルギーを回復させる方法を紹介します。
両手のひらを、腰から背中に軽く当てます。
手のひらの上半分が、肋骨に掛かる位置に置きます。
ここが背中の腎臓があるところ。
手を置いたままで、ゆっくり「アー」と声を出してみましょう。
音が振動となって、手のひらに響いて来るのを感じてみて下さい。
「アー」の音に重みを持たせて、喉の後ろ側から声を出すようにイメージしてみましょう。
少し手の位置を動かしたり、「アー」の音のトーンを微妙に変えながら行ってみて下さい。
やっているうちに、とても音が響く瞬間があるのがわかると思います。
腎臓が音を発しているような感覚が得られるでしょう。
日々、様々なストレスと接することで呼吸が浅くなると、骨盤の底の筋肉が固くなります。
それは、腎臓の本来の働きにも影響して来ます。
手を当て、音の振動を伝えることで、腎臓は本来の働きを取り戻し始めます。
気が再び集まり始め、また活動のためのエネルギーが湧いて来るでしょう。
東洋医学での腎の臓と、解剖学的な腎臓は同じものではないので、言葉の表現は適切でないかも知れません。
なので、シンプルに「アー」の音を腎臓の位置に置いた手のひらに伝えるのが、効果を上手く感じるコツ。
エネルギーが動き始めると、すぐに呼吸が深くなり、頭もクリアになるのが感じられます。
肩や腰も楽になり、重だるかった体も軽快に感じられると思います。
もうエネルギーが切れて限界!!
そう感じた時に。
ぜひ、参考にしてみて下さい。