・高熱で寝込んでしまう。
・微熱が続き、頭がボーッとする。
・行動するエネルギーが湧いて来ない。
免疫力が低下すると、このような様々な症状が現れます。
人の免疫が力を発揮出来なくなるのは、次の3つの原因が重なった時。
“口呼吸”“過労”“胃腸の冷え”
今回は、このなかの“過労”についてお話しさせていただきます。
「ほねやすめ」という言葉がありますね。
文字通り、骨を休ませることですが、一体どういう意味なのでしょう?
筋肉や血液、皮膚などと違って、骨はただの硬い物質の塊のように思われがち。
ところが、あまりイメージが湧かないかも知れませんが、実は骨も生きているのです。
生きている人の骨には、きちんと生きている細胞があります。
そして、骨は次の5つの役割を果たしています。
・家の柱と同じように、身体を支持する。
・内臓などの保護。
・筋肉が付き、骨を動かすことによる運動。
・人体にとって必要なミネラルの貯蔵。
・血液を造る。
これらの役割は、骨の細胞の活動によって行われています。
生きているのだから、骨の細胞も呼吸をしてエネルギーを消費し、働き過ぎると疲労が溜まります。
その疲労を回復させないまま放っておくと。。。
当然のように血液は造られなくなり、身体を支持する機能も低下し、動く気力も無くなってしまうでしょう。
免疫に重要な役割を果たす白血球の働きも低下するので、少し外に出ただけでインフルエンザに感染してしまうといった、弱い人間になってしまします。
何事も気合と根性が大切とばかりに人並み以上に動き回って、人の何倍も働いている割に、いつまで経っても報われないと感じたことはありませんか?
豊かになろうと何かに目覚め、睡眠時間を削りながら勉強や活動を続けた結果。
以前よりも、はるかに貧しくなってしまった。
こんな人は、いつの時代にも後を絶たないものです。
これらは、骨を休ませていないがために起きる悲劇。
人の心と体は密接につながっています。骨の疲労により起こる不調は、全て精神活動にも影響して来るもの。
細菌やウイルスなどだけではなく、人間関係のちょっとしたストレスに対する免疫も弱くなってしまいます。
では、骨休めにはどうすれば良いのかと言えば、上向きでゴロンと寝転ぶこと。
十分な睡眠時間が確保できればベストですが、眠らなくてもただ横になるだけで骨は休まります。
人は立っている時や椅子に座っている時には、重力の影響を受けています。
この重力に逆らって、骨の細胞は働いています。
なので、いつも頑張ってくれている骨を休ませてあげるためには、重力の影響を取り除いてあげることが大切。
そして、仰向けに横になっている時には、自分の骨が深くリラックスして休んでいるようなイメージを浮かべることで、疲労の回復はとても早くなります。
日々を真剣に生きながら、一生懸命活動しているビジネスマンにとっては、十分な睡眠時間を確保するのは、少々難しいこと。
ならば、一日の中で横になっている時間で、どうやって効果的に骨を休ませるかが大切になります。
骨の形や、難しい解剖学の用語を覚える必要はありません。
心身の不調を感じた時には、上向きになって横になる時間に骨がゆっくり休んでいるイメージを持つこと。
毎日の終わりに、その習慣を持つだけで免疫力は向上し、様々な不調を防ぐことが出来ます。
最近、疲労が溜まり気味だと感じたら。
ぜひ、参考にしてみて下さい。