風邪をひく人が増え、インフルエンザが猛威を振るう季節。
大切なところでダウンしてしまわないために、身体を守る免疫について、お話しさせていただいています。
免疫力とは一言で表すと「細胞が持つエネルギー」
このエネルギーを高めるためには、いくつかのポイントがあります。
その一つが、
“両顎でしっかり噛むこと”
食事の時には、意識して両顎を同じように使うことで、人の免疫力は大きく変わります。
前回は、口で息を吸い込む習慣を鼻呼吸に改めることの重要性をお話しさせていただきました。
それは、口から冷たい空気を吸い込むと、喉の周辺にある免疫器官を冷やし、機能の低下を招くことと、細菌やウイルスを直接体内に取り込んでしまう危険が高まるため。
しかし、口呼吸の習慣が一度身に付いてしまうとなかなか治りません。
少しずつ、時間を掛けて矯正していく必要があります。
そのために重要になるのが、顎の筋肉のバランスです。
顎関節は、人体の中で最も動く回数が多い関節。
それだけ、顎を動かす筋肉には強大な力が宿っています。
いつも片方の顎だけしか使わず、この強大な力のバランスが偏ってしまうと、どうなるでしょう。
ポカーンと口を開けたような、歪んだ顔になってしまいます。
いわゆる「腑抜け顔」になると、どうしても口呼吸が多くなってしまうもの。
これを矯正するのが、まずは目的の一つ。
また、両顎を使ってしっかり噛むことには、他にも大きな効果があります。
“血を造る能力”が上がるということ。
関節に動きがある場所では必ず血液が流れ、エネルギーが生じています。
そして、このエネルギーが血を造り、全身の免疫力を上げるために重要な役割を果たします。
免疫力を上げるためには、何もお金を掛けて、特別な「身体に良いこと」をする必要はありません。
人間本来の呼吸をして、食事は両顎でしっかりと噛んで食べる。
このような、人にとって自然な行いを見直すだけで、健康は手に入るもの。
いつも元気で、免疫力が高い人は両顎をバランスよく使うため、顔のバランスも整い、姿勢もピンと伸びています。
頻繁に風邪をひいたり、毎年のようにインフルエンザに掛かるようであれば、両顎でしっかり噛むことを意識してみてはいかがでしょう。
本来誰もが持っている免疫の力で、心と体の健康を守ることが出来ると思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。