何をやるにも気分が重くて動けない。
理由もなくイライラしてしまう。
全くやる気が出て来ない。
こんな状態を打破しようと、あれこれ試してみても効果無く、余計に疲労感が増してしまう。
そうなると残る手段は心身の状態を強制的にリセットするしかありません。
心も体もニュートラルな状態に戻すための荒療治とは、
“涙を流して大泣きすること”
緊張の糸が切れ、堪えていた感情が一気に噴き出し思い切り泣いた後は、やけに気分がスッキリするものです。
子供を見ているとわかりやすいですよね。
大泣きしている子供ほど、泣き止んだと思えばすぐにケロッとして、また大はしゃぎし始めます。
これは、激しく泣くことによって自律神経の働きのバランスが整い、心と体が高いレベルで安定したため。
人が涙を流して泣いている時には、感情の昂ぶりと共に交感神経の働きが急激に上がります。
すると、必ず起こるのがリバウンド。
今度は感情を安定させるために、副交感神経の働きが急上昇します。
二つの自律神経の働きが一気に上がり高いレベルで安定することによって、精神的にも身体的にもとてもスッキリした状態になるというわけです。
とは言え、大人になるとむやみやたらに自分の感情を表に出し、人前で涙を流して泣くことは出来なくなるもの。
なので、人前でも泣くことが出来る映画やドラマ・本などに人気が集まります。
泣けるものは心も体もスッキリさせてくれるということを、潜在意識の中ではみんな知っているからです。
よく「涙もろい自分が恥ずかしい」と話す人に出会います。
しかし、自律神経の働きのバランスという視点から見れば、涙もろいのはとても健康的で素晴らしいことです。
ちょっとしたことですぐに涙が出てしまうのは、それだけ感受性が強いということ。
つまり、自律神経の働きが高まりやすく安定しやすいということです。
何をやってもスッキリしない、こんな状態に陥ってしまったら。
泣ける映画や本などを見て、思いっきり涙を流してみる。
時にはこんな荒療治を試してみるのもおすすめです。
大泣きした後には、きっとまたエネルギーが湧いて来るのが感じられると思います。