健晃堂

転んでもただでは起きない人

「間」の重要性や、コントロールする方法についてお話して来ました。

身体や精神の安定に関する自律神経の働きを高いレベルで保つことが、「間の良い人」になるためには大切。

そして、間を良い状態にコントロールする術を身に付けた人は、「転んでもただでは起きない人」になることが出来ます。

大きな失敗をしない人は居ません。

精神状態を乱すことが無い人も居ないでしょう。

人は生きている限り、大失敗することもあれば、怒り狂ったり、悲しみの底に沈むような出来事に何度も遭遇するもの。

二度と立ち直ることが出来ないような、大きな痛手を被ることもあるはずです。

そんな時に、その経験をバネに大きく成長することが出来るかどうか。

日頃から間をコントロールする訓練をしているかどうかで、その後が大きく変わって来ます。

ちょっとしたトラブルに遭遇した時、人は自律神経の働きを乱し、心身ともに不安定になってしまいます。

ところが人間というのは実に上手く出来ているもの。

想定をはるかに超えるような大きな出来事に遭遇した時には、自律神経の働きは逆に、高いレベルで安定させる方向へ向かいます。

日頃は頻繁にイライラしたり、不安になったりすることが多いのに。

今まで生きて来た中で一番の大ピンチでは、逆にとっても落ち着いていられた。

そのような経験がある人も多いと思います。

生命の危機といえるような場面では、人の持つ潜在能力が最大限に発揮されて、その状況を乗り越えようとするのですね。

日頃から間をコントロールする術を身に付けておくと、このような場面で、思わぬ能力が発揮されます。

「時間」と「空間」を見渡し、最悪の状況から脱出するためにどうすれば良いか、素早く判断し行動することが出来る。

危機に陥った原因を深いところまで掘り下げて考え、二度と同じ失敗を犯さないように手が打てる。

さらに、その先も見据えて思慮深い行動が出来るようになる。

このように、将来に大きな良い影響を与えるような学びを、転ぶたびに得ることが出来ます。

「ピンチはチャンス」

といった言葉がありますが、これは決して単なる精神論ではありません。

人の身体をコントロールする自律神経の働きの面から見ても、正しい考え方です。

自律神経の働きのバランスを高いレベルで保つよう、日頃から訓練をしておくことで、大きな危機が自分を大きく成長させるチャンスに変わります。

呼吸法、眼球運動、瞑想など、何でもかまいません。

間が乱れた時にリカバリーする自分なりの方法を考えて実行し、それらを“磨き上げておくこと”が大切。

間を良い状態に保つ方法を磨き上げておくことで、失敗すればするほど強くなる、転んでもただでは起きない人になることが出来ます。

いつも落ち着いて心地良く過ごすために。

最も自分に合った方法は何か?

それを追求し、磨き上げておくことをおすすめします。

16-11-15

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