「心が広い人」とは、単なる性格の話だけではありません。
人は不満がある時や不安に憑り付かれた時に、胸が締め付けられるような思いをするもの。
胸の空間が押し潰されるような感覚になると、身体的にも精神的にも余裕が無くなり、感情に振り回されることになります。
「心が広い」というのは、いつでも胸の空間の広がりを感じられる状態のこと。
頭では理解出来ているはずなのに、なぜか気持ちがもやもやしてスッキリしない。
不安や不満な気持ちが強くなり、胸が締め付けられる。
日常の中で、誰にでもこのような経験はあるでしょう。
胸の感覚を取り戻し、晴れやかな気持ちになり、心の広さを持つための方法をお伝えさせていただきます。
基本的には、前回お話しさせていただいた、頭の感覚を取り戻す方法と同じです。
・胸の両側面、脇の少し下辺りに軽く手を置きます。
・両手を結ぶ線の中間点を、探るようにイメージしてみましょう。
・中心辺りに風通りが良く何も無い空間が広がっている様子を思い浮かべて下さい。
・次に、手を胸の前後、胸骨とその裏辺りに軽く置き、同じように中心を探り空間の広がりをイメージします。
・両側面、前後と、何度か繰り返してみましょう。
頭に比べると、胸の中心をイメージは少しつかみ難いかもしれませんが、慣れると自然に出来るようになります。
胸の中心に空間の広がりを感じることが出来るようになると、何とも言えない心地良い安心感や満足感が得られるでしょう。
気持ちに余裕をもって日々を過ごそうと、自分にいくら言い聞かせても。
胸の空間の広がりを身体感覚として持たなければ、それは難しいこと。
広い心を持つために。
参考にしていただけると幸いです。