現代人にひどい疲れを感じさせる原因は、大きく分けて二つ。
・目の酷使により起こる緊張。
・人と対面することで生じる緊張。
今回は、人と接することで起きる緊張を減らす方法をお伝えさせていただきます。
日本人の多くは、人と目を合わせるのが苦手です。
相手に目を見られると緊張するし、だからと言って視線を逸らすわけにもいかない。
視線のやり場に困るという経験は、誰にでもあると思います。
「目は心の窓」という言葉があるように、意識と深く結びついています。
なので、相手に目線を向けられると、自分の意識の中に侵入される気がして、思わず避けたくなるのです。
これは自然に起こる防衛反応。
自分の身を守るための反応なので、身体にも無駄な力が入り、必要以上に緊張し疲労が生じてしまうことになるのです。
では、人と視線を合わせる時に緊張を防ぐには、どうすれば良いのでしょう。
そこで役に立つのが、以前にもお伝えさせていただいた、情報を“捉えに行く”のではなく“受け取ろうとする”意識。
自分の方からは、視線を合わせに行こうとしない。
相手の視線をただ受け取ろうと悠然と構えている。
あまり難しく考えず、そのようにイメージするだけで、ずいぶんと無駄な緊張がやわらぎます。
人の目は一般的に、“見ること”には慣れていても、“見られること”にはあまり慣れていません。
見られるための準備をしておくと、相手の視線を楽に受け取ることが出来るようになります。
しかし、受け取ろうとするのがなかなかイメージ出来ず難しい。
そんな場合は、こちらも以前に紹介した“後頭部で見る”方法を使ってみましょう。
後頭を触り、骨の出っ張りを探します。
その出っ張りの左右斜め上に大きな目がある。
これも、そのようにイメージするだけです。
それだけで、人と目を合わせるのが、かなり楽になるのが感じられるでしょう。
そして、こちらが緊張しない視線の合わせ方をしている時は、一緒に居る相手にとっても居心地が良いもの。
目線を受け取ってもらえることで「自分の存在が受け入れられている」と感じるからです。
お互いが心地良くなると、目を合わせても無駄に緊張することはありません。
人との対面がかなり楽になり、人と会うのが楽しくなるでしょう。
接する全ての人と心地良く過ごせるかと言われれば、残念ながらそうはいきません。
ですが、どうしても苦手な人は仕方が無いにしても、人と会う時の緊張を大きく減らせることは確かです。
ぜひ、日頃から活用してみることをおすすめします。