最近いつも疲れている。
いくら寝ても疲れが取れない。
そんな状態を解消し、慢性的な疲労を防ぐ方法を紹介しています。
現代人の疲れが取れなくなる大きな原因になるのが、目、口、鼻、耳、皮膚などの身体センサーの使い方の問題。
感覚器官の緊張は、身体にブレを生じさせます。
すると、安定を保つために無駄な緊張を強いられるようになります。
常に体に力が入り緊張から解放されることが無いので、いくら休んでも深いリラックス状態になれず、疲労が回復しなくなります。
なので、身体のセンサーの緊張を一つずつ緩めることが大切。
今日は、口の緊張のゆるめ方についてお話しさせていただきます。
「口が緊張する」と聞いても、あまりイメージ出来ないかも知れません。
これはいわゆる顎に力が入った、歯を食いしばっている状態のこと。
日々遭遇する様々なストレスをグッと堪えたり、困難に立ち向かう時などに、お馴染みの状態ですよね。
顎の関節は人体の中で、最も動く回数が多い関節です。
その顎関節を動かす顎の筋肉には、強大な力が秘められています。
顎の緊張は、それだけ全身に大きな影響を及ぼすものなのです。
しかし、「顎の力を抜いて」と言われても、簡単にはいきません。
なぜなら、顎を閉じる筋肉にはものすごく大きな力が秘められているだけに、緊張状態が続くと、ゆるんで伸びることを忘れてしまうからです。
ならば、まずは顎の筋肉にリラックスした感覚を思い出させることが必要。
顎の筋肉の緊張がどれだけ全身に影響を与えているか、身体で感じてみましょう。
・まず、立った状態で楽にできる範囲で前屈し、どのくらい前にかがむことが出来るか、覚えておいて下さい。
・次に、右側の奥歯に割り箸をくわえて前屈してみましょう。
・左右の柔軟性を比較してみて下さい。
いかがでしょうか?
明らかに、右半身の方が柔軟性が増していることに気が付きませんか?
割り箸をくわえることで顎を閉じる筋肉の緊張がゆるみます。
それだけで、かなり身体の柔軟性が増すのが感じられるでしょう。
「口の緊張」つまり「顎の筋肉の緊張」をゆるめるには、顎を少し広げて、リラックした状態を思い出させてあげることが大切です。
そのためにおススメの方法がこちら。
“人差し指を口にくわえる”
毎日、一分くらいでいいので、人差し指を横にして口にくわえる習慣を持ってみてはいかがでしょう。
それだけで、顎の筋肉の緊張が緩み、全身の疲れも取れやすくなります。
また、この方法は自然な笑顔を作るためのエクササイズとしても効果的。
人は笑顔で居る時間が増えると、自然と全身の緊張もゆるみ、疲れにくい身体が手に入ります。
いつでもどこでも簡単にできる方法なので、ぜひ試してみて下さい。