時間に追われ、あちこちから飛込んで来る情報処理に追われ、焦ってばかり!!
そんな時の人は、前のめり姿勢になっています。
焦りの気持ちが体に表れたのが、前のめり姿勢。
この状態のままだと、人の体は前に倒れてしまいます。
それを防ぐために、体の後ろ側が緊張してバランスを保とうとします。
緊張状態が続くと、首や背中・腰などには疲労が溜り、不快感や痛みとなって現れます。
つまり、焦りの気持ちが、慢性的な疲労の大きな原因になるということ。
高度情報化社会が生み出した、現代人の多くが抱える問題の一つです。
今の世の中を生きている以上、このような前のめり姿勢になるのを避けるのは、なかなか難しいもの。
では、いくら休んでも疲れが取れない、という状態から抜け出すにはどうすれば良いのでしょう?
その方法の一つが、
“聴覚を意識すること”
耳から入って来る情報に意識を向ける。
これが、前のめり姿勢を解消し、体の後ろ側の緊張を和らげるためには、とても有効的。
以下の方法を試してみて下さい。
まず、何も考えないで楽に立ち、目の前に何か目標物を見つけ、その一点を見続けます。
その時に、足の裏のどの辺りに重心が来ているかを感じてみましょう。
何を感じるでしょうか?
自然と頭が前に来て、つま先に重心が移るのがわかると思います。
次に、一点を見るのをやめ、目は開いたままで周りの音に意識を向けて下さい。
人の話し声やテレビなどの音より、外から聞こえる自然の音や、冷蔵庫やエアコンの音など単純なものが良いでしょう。
今度はいかがでしょう?
頭は自然と後ろに来て、踵に重心が移り、体の後ろ側の緊張も和らいで来るような気がしないでしょうか?
身体のセンサーの一つである目から入ってくる視覚情報に意識を向けると、人は前傾姿勢になり緊張が増します。
耳から入って来る聴覚情報に意識を向けると、重心は後ろに下がり、体はリラックス状態になることが知られています。
パソコン、スマホ、新聞、雑誌、テレビ、様々な書類など。
私たちの普段の生活では、視覚情報を通じて外の世界と関わることがほとんど。
現代人はどうしても、この傾向が強くなり過ぎてしまいます。
なので、バランスを取るために時々、聴覚を意識して緊張を和らげリラックスすることがとても大切。
車の運転中に聞く音楽。
都会の真ん中に人工的に作られた滝から水が落ちる音。
外から聞こえてくる虫の鳴き声、など。
これらは緊張が高まった身体を適度にリラックスさせ、慢性的な疲労を防ぐために、とても役に立つものです。
どうしても疲れが抜けない。
そんな状態が続いているとしたら。
ぜひ、参考にしてみて下さい。