ドイツ語には2種類の「知る」という言葉があります。
kennen(ケネン)経験を通して知っている・見たことがある。
wissen(ヴィッセン)詳しい知識があるという意味。
一般的にヴィッセンは深く知っている場合に使い、ケネンは浅く知っている場合に使います。
自分の知っている事柄を、この2種類に分けてみると、どうなるでしょう?
もちろん浅い知識の方が多くなるでしょうが、誰にでも深く知っている知識があるはずです。
それこそが、自分が最も関心を寄せている事柄。
それは、自分以外の他の人も同じ。
もし、どうしても解決できない問題に遭遇してしまったり、何も新しい発想が浮かばなくなってしまったら。
自分と他人との「深い知識」を寄せ集め、組み合わせてみては。
「浅い知識」の組み合わせでは、何事も堂々巡りになってしまいがちです。
ところが「深い知識」の組み合わせからは、何か新しいものが生まれます。
思いもよらない形で、解決不可能に見えた問題が片付いてしまうことも少なくないでしょう。
そのためには、自分がどのような「深い知識」を持っているのか、日頃から自覚しておくことが大切。
関心のある分野の本をいくつか読んでみる。
あまりにも簡単過ぎると感じるようであれば、とりあえずその分野では深い知識を持っていると思って良いでしょう。
知識は組み合わせることで、様々な新しい知を生み出すもの。
思考が行き詰まった時などに参考にしてみて下さい。